2164 センボンヤリ
久しぶりに、山焼きが終わった秋吉台に行ってみました。草が焼き払われて、石灰岩が剥き出しになって、秋吉台が石灰岩の台地だということが良く分かる風景が拡っていました。秋吉台は平尾台や阿蘇や久住と同じ、人工の草原。草原はササやススキやチガヤなどのイネ科の植物が優先する草地。このような草地は畑や田などに播いて肥料にするため、家畜のエサにする採草地として、また屋根材(萱)を採る場所などして、有機的な生活や農業に必要な土地で明治時代にはどこにもあって、日本の国土の11%を占めていました。が、生活や農業の近代化に伴って必要性が低下し、現在は1%くらいになって消滅中。
草原を草原として維持するためには草刈と火による焼き払いが必要で、火入れは秋吉台では「山焼き」、久住や阿蘇では「野焼き」と呼ばれ季節の行事になって観光資源にも。
山焼きが終わった草原を歩いて春を探してみました。予想どうり、5cm足らずのセンボンヤリが至る所に生えていました。
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