2126 センブリ
センブリはリンドウ科の植物。かつては日本各地の、雑木林や土手の日当たりのよい草丈の低い草むらに普通に見られた植物ですが、そんな場所が減って、珍しい植物になってしまいました。が、秋吉台では10月頃から様々な場所で、花が見られます。
葉を噛むと、「千回振り出してもなお苦い」半端じゃない苦さが口の中に広がっていきます。センブリはかつてはゲンノショウコ、ドクダミと並んで、日本を代表する民間の薬で「当薬」と呼ばれていました。当薬という名はセンブリを舐めた人がその苦さに「当(まさに)に薬である」と言った事に因んでつけられた名前。最初はノミやシラミを殺す、殺虫薬として使われていましたが、江戸時代ころから健胃・胃や腸の痛みに使われ始めたそうです。
日当たりが強い場所に生えているセンブリは(リンドウも)茎や葉が褐色。日当たりの悪い場所に生えているセンブリは緑色をしています。
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