1835 鷺の舞-山口祇園祭
山口の祇園祭は7月20日~27日。 あれっ 今日は20日 ! 祇園祭の神事は6時から 「鷺の舞」はまだ間に合うから見てやろう! 八坂神社は家から自転車で20分のかつての大内氏の館近くの上竪小路にあり 神社まではゆるやか~な登り道、バングラデシュで買ったお気に入りの淡い草色のシャツが汗で深緑色になって 無事5時半に到着しました。
これが本家の八坂神社とは比べ物ならないささやかな山口の八坂神社です。 しかし心配になるほど、まだほとんど人がおらんなぁ。
境内にはさやかな山車が2台。7時になったら御神幸が始まり、コンチキチンの祇園囃子を奏でながら、御輿とともに 御旅所まで曳かれていきます。が、それにしても人がおらなぁ (7時前には御輿の担ぎ手だけでもも600人以上集まり、賑やかに山車も曳かれていきました。)
6時から神事では「浦安の舞」が奉納されますが、舞手は小学生の女の子です。
「鷺の舞」もチェックしとこ。この扇型が本殿に右手にある舞の場所、「扇の芝」です。
しばらくすると、扇の芝の前に 三台の御神輿が据えられ 準備完了です。
6時から本殿で神事が始まり、「扇の芝」も少しづつ人が増えてきましたが みんな遅いなぁ 。
みんな遅いなぁ と待つうちに6時半、本殿での神事も終わり 鷺の舞 が扇の芝に到着しました。 なお提灯の横は傘鉾、京都の祇園祭の傘鉾の超小型版です。
「いよいよ始まるね~」 「頑張ろうね」 この二人の子供は 「かんこ」 鼓を打つ係です。
お囃子役が3人(合図の太鼓を打つ人 笛が二人) 赤い髪の赤熊髭が二人 赤熊髭は 鷺棒使い とも言われ(たぶん猟師)赤毛の頭をかぶり、濃浅黄麻地に鷺の定紋入り白貫染長着、立縞袴、白帯、浅黄白既染の袴をかけ釣太刀をはき。
鷺は雌雄で二人。そして 「かんこ」が二人で これで鷺の舞が揃いました。 なお、京都の八坂神社の鷺の舞は絶えてしまい、鷺の舞のありようは定かではありませんが、もとは七夕の行事か?・・・・鷺はほんとは天の川に橋を架ける鳥「カササギ」であったけれど、京都にはカササギは居なくて(佐賀と福岡にはいます)、カササギに代えて 鷺になったという説もあります。が、もう相当昔のことであり、この辺りは定かではなく・・・・
それから三台の御神輿のそれぞれの前で 長い祝詞の神事があり 10分以上もあり 「もう疲れたねぇ」
太鼓の合図で笛が始まり 笛の音に合わせて鷺がゆるかに右に踏み出し 鷺の舞が始まりました。 舞は反時計回りの左回り。鷺が3時の位置にくると 赤熊髭が鷺を追って踏み出し・・・最初の鷺が12時の位置にくると かんこ がトントンと鼓を打ち 6時と12時の鷺は内を向き 向かい合って羽ばたく。 、羽ばたきが終わると また、右に踏みだし 二羽の鷺二人の赤熊髭が輪になって ゆるや~かに歩みます
かんこ がトントンと鼓を打つのは ジャンプしながら トントンと鼓を打ちます。 そこらが面白く 笛の音だけの静かな舞のアクセントになっています。
二羽の鷺と二人の赤熊髭が子供の回りを緩やかに回りながら2周すると舞は終わり。この間 たったの1分半。 素朴も素朴 素朴な鷺の舞です。が、この素朴さがとても良い山口八坂神社の鷺の舞です