1791 流鏑馬 2012
トンネルを抜けて山口県から津和野町に入ると 道路には水溜まりがあり 気温は8度。朝には霰が降ったそうです。寒~っ 今では珍しい桧皮葺の本殿には幟もたって明日の準備完了。ほんとにきれいなお社です。
桜の蕾はほんのりと色づいて、気温が上がればあと数日でしょうか。馬場も準備完了。 右側が走路、左が帰り道です。馬はこのロ-プの間(さぐり)を走りますが、 ロ-プ(柵=埒(らち) が開いてるので 流鏑馬準備完了です(=埒が開いている)
一時半くらいから準備運動が始まると思って、八幡宮には12時30分に到着。が、なかなか始まらず・・・・カメラ持参のあの人、この人と「寒いですね~」 「まだですかね~」 話していたら 感じが良い~熟年ご夫婦が「流鏑馬は○○で△△らしいですね ネットで見ました~」 ○○△△はどこかで聞いたような話だなぁ!! と思ったら それは森羅万象のことであり・・・・有り難いことです。 それから同じ山口市に住む方にお会いし また おしゃべりして待って 2時半になり
やっと馬の準備も終わり 黄色のジャンパ-で心配そうに馬を見ている少年は 今年初めて馬に乗って神事に参加する小学生でした (親族一同が応援にきていました)。 若様も登場ですが、結婚効果でダイエットは如何に? はやや微妙な感じでした。
まずは馬をゆるゆる歩かせて三往復。続いて弓を引かず、馬を走らせ。 ウオ-ミングアップ終了。
サ-ビス画像:その間にも若様は馬場や人や馬を入念に点検し 短く 指示をしておりました。
今日は一の的と二の的の間で見学しました。 一の的を外しました。が、ここで動揺すると二の矢を掴みそこねたり、矢を弓につがえ損ねます。 二の矢を掴むのに時間がかかり二の的も失敗しました。 0.01秒をあらそう、精神力と体力がいる武術ですね~
一の的命中。 的を通り過ぎ 数メ-トル先で 矢を引き抜いて 弓につがえ 二の的も命中。
失敗しても型をとらなけれななりません。 全力で走る馬に両手を放して乗り 弓を引く。 馬を習い 弓を習い 騎射(馬の上から弓を引く)ができるようになるには「相当時間がかかる」 「上手くなった頃にはだんだん体力が落ちてきて流鏑馬を長くやるのは難しいよ」とお家元がおしゃっていました。 なお 口を開いている画像は 「しまったぁ やったぁ」でなく 「陰陽」 と 唱えている口元です。
騎乗の姿も弓を引く姿も 流れるように 美しく・・・全ての的に命中しました。
「失敗したのは私のせいよ ごめんネ」 「あっちゃ~ 一つ外してしまったかぁ」 二年ぶりに女性も騎乗していました。 下の方は「もう引退して世話係だよ」の福岡から来たベテラン です。 流鏑馬に参加する、小笠原流の門弟の方は全員ボランティアです。 「騎馬弓矢を教えるを職業にして収入を得ない」は小笠原流の原点なので、家元もボランティアです。 ここらが武家の頭領の家のすごいとこだなぁ と 思いますね。
「大丈夫だよ」とみんなに励ましてもらいながら、相当緊張していた小学生も無事騎乗しました。明日は背に旗を背負って走ります。
若様も一度 騎射されました。が、外しました。 が 「明日も走ります」 と言ってました。
4時前に全ての騎射が終り、馬場を行進して今日のリハ-サルは終わりました。 終了後もみんなから声をかけられていた 黄色のジャンパ-少年が今日の主役でした。 若様は小学生の時に、津和野の流鏑馬に初めて参加したそうです。津和野の明日の天気予報は晴れです。