1714 ヒナノキンチャク(雛の巾着)
植物調査隊は全部で4班。中高年隊員4名の2班は、種類が少なそうで、歩くのに楽な平らな場所を担当しています。知力・体力・資産もない、あまり期待されてない2班ですが、得意の総合力で闘っていて、オキナグサ、ムラサキ、ササバランなどの部では 「え~っ そんなにあった~!」 「ほんとか~」 と他の3班に劣らぬ成果をあげています(のつもり)。 で、本日のタ-ゲットはヒナノキンチャク。 我が班の戦略は短期決戦(花期に合わせ10日以内に調査を終わる)、標語は楽が一番です。では、出発~
予定の場所にありました。ヒナノキンチャクは日当たりのよい場所に生えていて目立つはずですが、、あるぞ!と予想して探さないと見つけられない小さな植物です。これが見つけられたら自然探検家A級、秋吉台自然探索は卒業です。
花はどうなってるんや?写真を撮って、PCでじっくり眺めてやっと形が何となく分かる大きさで、2mmくらい。黄色が花粉塊、その上に覆い被さってるのが花弁、翼のように拡がった2枚がガクのようです。で、巾着は?
巾着はこれです。大きさは3mm程度。お雛様用の小さな巾着で→、雛の巾着。この中で2個の種子ができます。
「ありそうでなさそうなのがヒナノキンチャク。山口でも公式に報告されてるのは秋吉台だけ。よその県でも公式記録として報告されてる県は少ないよ」 「広く分布するとされてるけど あってもちょっとづつ。意外と少ないかもしれんね。気合いを入れて探せばあるはずだけど とりあえず稀少種か」 「秋吉台では人が歩く道かその傍だけ」 「当っとる~」 「少なくとも秋吉台では 靴なんかに種子がついて、人が運んでそこで生えてると思うよ」 「なるほどね~ そうかもしれんね」
結局この日は二カ所だけ、20株程度しか発見できませんでした
ヒナノキンチャク探しは大変ですが、オミナエシならいくらでも。今年は豊作です。