1704 船平山のユウスゲ
ユウスゲは淡い黄色の夏のユリ。夕方に咲いて、よく朝にはしぼんでしまう一夜の花。
花には芳香かあり、真夜中には上品で甘い香りが強く漂ってきます。
ユウスゲは日当たりが良い草原のユリ。海岸から山までいろんな所で見かけますが、私がいつも行くのは、家から40分の船平山。
船平山は長い間、小さなスキ-場でした。スキ-場だったので草刈りが行われ、草刈りの時はユウスゲは残すようにしたので、一面ユウスゲの草原になりました。キスゲのように群生する性質がないのに、一面ユウスゲの草原になったのは地元の人のおかげ、船平山のユウスゲは文化遺産です。
スキ-場時代には、この全面がユウスゲで真っ黄色になって、上の方にはオミナエシも群れ咲いて・・・のそれはもう!の草原でした。
が、大きくて近代的なスキ-場があちこちにでき、また、高速道路時代になり、スキ-場は閉鎖。草刈りをする必要もなくなりましたが、それでも草刈りは続けられていました。が、葛がだんだん増えてきて・・・の頃、地元雄志が「グランド・ゴルフ場にしよう」 草刈りをする理由を見つけ船平山の草刈りは続き、草原は残りました。が、ゴルフ場部分がだんだん広くなり、ユウスゲはすっかり減ってしまい 「ユウスゲがいっぱいあるぞ」の感じの写真撮りも難しくなりました・・・。
昔は知る人ぞ知るの船平山でしたが、最近はすっかり有名になり、夏の夕方は賑わっていますが、賑わいの主力は、自然愛好家というより、写れば何でも良し!目の前の物には興味なしの関心なしのカメラ愛好家のようで、県外車もよく停まっています。 自分が撮ってるものは何かも知らないで まあ お気の毒というか せっかくなのに勿体ないカメラ愛好家村の人達です。が、町おこし的にはそれで良いのかもしれません。
ユウスゲの学名はギリシャ語でヘメロカリス。「一日の美しさ」 いい名前をつけてもらった幸せものです。
草原は小さくなりましたが、スズサイコは増えてきました。ユウスゲが咲き始めると、スズサイコも咲いてきます。船平山はええ所です。