森羅万象

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1908 京都(最終回)下鴨神社 続き

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華やかで優しい楼門を出て 表参道を少し下ると


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二本の幹が繋がった、連理のサカキがあります。木がこんな風になるのよくあることです。が、木のそばには相生社 縁結びの象徴となっていました。


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最初の鳥居を出ると広場になっていて、たき火が燃えていました。天気は良かったのですが、気温は低かったので、みんな立ち止まってたき火に当たっていました。


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この3人が雑務?兼 たき火係です。まん中の若いお兄ちゃんは愛嬌があって、たき火に当たりながら、あれこれお話しました。「僕は大晦日からず~っと火の番ですっ!」 薪は境内の森にいくらでもあるそうです。


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髭のおじちゃんがどうしても 「3人で記念写真を撮っていけ」 と言うので、記念の写真です。なお、社長と専務は見苦しいのでカットしてあります。 

茶髪にブ-ツですが、衣装が似合ってとてもカッコイイ、若者に変身。孫には衣装、茶髪には装束。 日本文化の伝統はたいしたもんです。


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参道の両側は明るい森になっていて、「糺の森」 やや雑木林化していますが (町中にあるし、桜も見たいしで しょうがないことですが)、古い森の象徴の、イチイガシやこの ツクバネガシも残っています。

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出町柳への鳥居をくぐると (近くには 「こんな美味しいおせち料理は食べたことない!」の「下鴨茶寮」があります。 なお、「みたらし団子」の発祥地は下鴨神社です) 上が高野川、下が加茂川です。ここで合流して、鴨川に名を変えて、下流で桂川と合流。瀬田川・宇治川の水も集め、やがて、淀川になります。

「地表から水が消えると都市は滅びる」 は我が社の標語でこれは歴史的事実です。 東京はやがて滅びる都市ですが、川が残っている京都は永遠の都です。


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アオサギやカモ・・・ハトに混じって、人なつっこい鳥は ユリカモメでした。 

それからバスに乗ってまた八条に帰りました。


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みんなで京都駅までお見送りしてくれました。楽しいお正月をありがとう。の、京都のお正月の報告を終わります。


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by ab300211 | 2013-01-30 21:34 |

1907 京都(8)下鴨神社

3日は真帆ちゃんとも遊び。今日4日の午後の新幹線で帰国の予定。 午前中に下鴨神社に行ってみました。

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日差しは明るかったのですが、やや気温は低く。下鴨神社がある京都の北の方は、夕べ雪が降ったようで、楼門や舞殿の桧皮葺の屋根は薄く雪化粧していました。

「あれっ 舞殿の西側の小さな広場を人が取り囲んでいる?」 



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境内にポスタ-が貼ってありました。午後1時半から 「けまりはじめ」 。残念。新幹線は午後2時半です。けまり鉛筆セットも発売中で、京都の神社はチャンスを逃しません。
広場は夕べの雪で湿っていました。この二人は地面のコンディションをチェック中でした。


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ご本殿にお参りしよう。 その本殿前に楽しい社 言社(=えとの社)がありました。 「えと」によってお参りする社が決まっています。午歳と子歳の神様は一人住まいで、あと二人づつで、7つの社。 なお、私の神様は 大己貴神(=大国主 、大黒様、大物主神、八千戈神・・・)でした。

タイやラオスのお寺に行くと 曜日ごとに仏様が並んでいます。月曜日に試験があるなら、月曜日の仏様にお願いする。 また、生まれた日によって その人の色が決まり、・・・・

下鴨神社は非常に古く、格式高い神社です。が、楽しいですね。こういう分かりやすいのが好きです。


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シンボルマ-クのフタバアオイです。お餅は、占い用(カビの生え具合やヒビの入り具合で占いをする?)でしょうか?

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私の学生時代は読むべき本の中には 亀井勝一郎の数多の著作が入っていました。読んでなかたっら恥ずかしいでした。その「大和古寺風物誌」の悪い影響でしようか。神社仏閣はしっとりと落ち着いて渋目がよろしい。
でも、最初は派手派手しくて、キラキラ輝いていたはずです。 柱や屋根は古びても、手入れ怠りなく華やかさもある、下鴨神社は良い神社だなぁ と 来るたびに思っています。



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by ab300211 | 2013-01-29 19:02 |

1906 京都(7)蚕の社

嵐山に車を置いて、京福電鉄の嵐山線に乗って 「蚕ノ社 かいこのやしろ」 に行ってみました。 嵐山線は四条大宮が始発。
四条大宮→西院→西大路三条→山ノ内→天神川→蚕の社→太秦広隆寺→帷子ノ辻→有栖川→車折神社→鹿王院→嵯峨→嵐山 
曰わくありげな地名がある路線です。


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嵐山線に乗るのは二度目。亡くなった私の両親(義父母)は その後故郷の福岡に移り住みましたが、若い頃は京都に住んでいました。
父は四条大宮にあるS製作所のエンジニア。嵯峨から嵐山線に乗って、四条大宮まで通勤していました。 



なので、私の連れ合いは 「雅の京都生まれよ!」 雅の生まれ?ほんとかぁ~ 雅の気配もないような・・・???? 両親から昔の事を聞いて、京都に行った折、暇を作って、描いてもらった地図を頼りに 嵯峨を探索したことがあります(もう20年以上前のことですが)。

聞いていた店が無くなっていたり、昔とは様子が違っていました。が、母が買い物していた 「片岡知恵蔵も大根を買っていたよ」 の八百屋さんを発見。若いご主人に代替わりしていて、「ちょっと古い事はことは・・・」でしたが、みんなに聞いてくれて 「ああ あのMさん家か!」、
住んで居た家を見つけました。


お隣だった、映画監督の森一生さんの家は無くなって、近所の様子も変わっていました。太秦に東映の撮影所があったので、町内には 女優、俳優、映画関係者が住んでいたそうです。 「山田五十鈴に抱っこしてもらった事もあるよ」 母談。 
が、嵯峨は雅とはほど遠い、庶民の町でした。


母が残した写真の中に その時の撮った町の様子の写真がありました。 昔の私は、マメだったな と感心しました。

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嵐山→蚕ノ社 線路の沿いには家が建て込んでいます。 蚕ノ社駅のホ-ムの狭いこと!!


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駅から5分ほどで蚕ノ社。 ご近所さんかな?の様子のお参りの人達とすれ違いました。


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鳥居をくぐるとすぐ拝殿。拝殿の向こうに見えるのが本殿です。拝殿の左の鳥居は 「元糺の池=もと ただすの 池」 への鳥居です。


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大きな木が茂った森に囲まれて本殿は、簡素ですが趣があります。この照葉樹が茂る神社林は、 「元糺の森」 と呼ばれています。

「元糺の池」 「元糺の森」と 「元」がついているのは、後でできた加茂神社に名を譲ったからです。
8世紀初めには、既にあったと記録されている非常に古い神社です。


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本殿すぐ右となりには、養蚕の神様を祀った東拝殿、蚕養(こかい)神社があります。 京都は絹織物の町です。
この神社 ほんとは 木嶋坐天照御魂神社(このしまにますあまてるみむすびのやしろ)=木嶋神社ですが、摂社の蚕養神社の方が有名で 「蚕ノ社」 と呼ばれています。

この神社のシンボル・マ-クは加茂神社と同じ 葵(フタバオアイ)です。が、生物学的には絵柄が変? フタバオアイの花は葉に隠れるように垂れていますが(加茂神社はそうなっています)、上を向いて真っ直ぐ伸びています。何か訳があるのでしょうか?


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続いて、 「元糺の池」へ。 鳥居をくぐると小さな池があり、一番上の空池には、三本柱の鳥居が立っています。とても有名な「三本鳥居」です。 三本柱が作る三角形を2個 合わせると 「ダビデの星」  のキリスト教の影響を受けている説。三本鳥居の下にある、御幣が立っている石積みは 「神座」 宇宙の中心である説などがあります。

この辺り一帯は、古墳時代には、既に栄えていた土地で 大きな石の古墳もあります。また、帰化人の 「秦一族」が治めていた文化的先進地だったので、 いろんな不思議があるのでしょうか。


「ついでに広隆寺に行こうか」と言われたのに、探索スタミナ不足で、何となく行きそびれました。次回はぜひ と言うことで終わります。



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by ab300211 | 2013-01-27 00:09 |

1905 京都(6)嵐山へ

「おせち料理は頼んであるから」 大晦日の午前中、お取り寄せのおせち料理が届きました。



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紫の風呂敷を開くと 「えっ 下鴨茶寮」  「はり込んだね」 下鴨茶寮は京料理で有名な老舗の料亭です。お重に入っていた数々のお料理(40品)を お品書きを読みながら楽しく、頂きました。 味は隅々までしみ通り、「こんな美味しいもの食べたことないっ」 、 目の幸せ、舌の幸せ、気分幸せ でした。


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あますとこなく 足りぬとこなく・・・どの料理も微妙に味は違っていました。 岡山では庶民の食べ物の 酢でしめるママカリは。 レンコンを薄く切って、穴から見える赤は人参。それを細く切った昆布で巻いた 酢漬のママカリ。

お正月から美味しい物頂きました。ありがとう。


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年末年始の京都は意外と穏やかで。近所の公園にも遊びに行きました。 ブランコ、シ-ソ-、滑り台、石拾いも すんだし 「もう帰ろうか?」 「葉っぱ拾いもする~」 お絵かきもして帰りました。

元旦は東寺に初詣。2日は、車で嵐山に行ってみました。

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渡月橋もお土産店も 老若男女、外国人観光客で賑わっていました。晴れ着の姿は見あたらず。

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水はしっかり流れ。堰の丸太には、カワウ、シラサギ、ユリカモメ。岸の近くでは、オナガガモが悠々と泳いでいました。都会の?鳥は人を怖がっていません。 じゃ~次は電車に乗って、蚕の社へ。




 
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by ab300211 | 2013-01-24 21:58 |

1904 倉江の浜のカイダコ

1月20日は 寒さが一段と厳しくなる大寒の入り。しかし、今年は北風もほとんど吹かず、意外と穏やかな日が続いています。この日も気温9度で 朝から晴れ。午後から萩の倉江の浜に行ってみました。

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倉江の浜は、萩市内の萩城跡からすぐの 海の生物が打ち上がるので、この辺りでは有名なきれいな砂浜です。 「海の贈り物」 拾い趣味の人は相当多くて、ネットを見たら、全国各地でいろんな物を拾っています。 

山口県沖の日本海には黒潮から分かれた対馬海流が流れており、南の海の生き物が意外と棲んでます。また、海流に乗った生き物が漂っています。南の海の生き物が打ち上がってくる倉江の浜は、絶好のお拾い場所で、萩博物館の観察会などが開かれています。



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風もなく波もない、穏やかな倉江。砂浜には「ムラサキウニ」や「バフンウニン」が予定どおり転がっていました。が、肝心のタカラガイが1個もありません。未だ今年は水温が下がってないのだなぁ  拾いは諦めて の、時

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小さなカイダイコ (アオイ貝) 発見。カダイコはフィリピン近海などの暖かな海を、殻に入って漂って暮らしている、オウムガイの仲間です。対馬海流に乗って、日本海に入り、北風に吹かれて、九州~青森の浜に打ち上げあげれます。大抵は中味が入ってなくて殻だけ。殻を2個合わせると、葵の葉の形なので「アオイガイ」です。

普通は10cm~20cmの大きさですが、今日のは3cmくらい。こんな小さなのは見たことないサイズでした。

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さて帰ろうと歩いていくと、もっと小さなカイダコ発見。の、1月20日の倉江の浜でした。
21日は京都東寺の、今年最初の弘法市。京都KDP社から「ワカサギの空揚げが旨い!」との連絡がありました。


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by ab300211 | 2013-01-21 14:43 | 動物

1903 京都(5) おけら参り 八坂神社

「じゃ~翔チャン お留守番よろしく。 おけら参りに行ってくるね」  京都でお正月は またと無いいチャンス。大晦日の晩ご飯も終わり、202番のバスに乗って祇園の八坂神社へ。

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7時半に到着しましたが、もうたくさんの人が来ていました。深夜には身動きができないほどの人出になるそうです。

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八坂神社の代表的祭事は 「祇園祭」と「おけら参り」です。おけら参りは 「おけら火」を頂くために お参りすることです。(厳密には元旦の早朝のお参りのようですが---)

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境内のあちこちに、怪しい物を担いだお兄ちゃんが立っていました。「お~ これが火縄か~」 おけら火を頂いてかえるための火縄、1本700円。神社の直売所では1200円でした。


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本殿前にある おけら灯籠 にはもう50人以上の列ができていました。

「おけら火=白朮火」 は12月28日、古式に従って(おそらく木と木を擦り合わせて) おこした御神火。この火は絶やすことなく一年間 本殿で灯し続けれそうです。この火をおこす時に、鉋屑とともにオケラ(乾燥した)が用いられるので、「おけら火」と呼ばれているのでしょう。

植物のオケラを燃やすと、香りが立ち上り、東北地方では これを蚊取り線香代わりにしていたそうです。また、衣類を燻して虫除にしたそうです。


オケラは昔から生薬としても有名。お正月に飲む お屠蘇 に入ってる屠蘇散の主成分はオケラ。また、オケラは邪気を除くとされ、だから 「おけら火」が生まれたのでしょう。無病息災や厄よけを祈る火。


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「おけら火」は「おけら灯籠」に移されます。本殿前の「おけら灯籠」です。願い事を書いた「おけら木」も燃やされています。この灯籠の火を、火縄に移し、家に持って帰り、神棚のロウソクの火をつけたり、新年のお茶を沸かしたり、雑煮を炊く火種としたそうです。昔は おくど( 竈)、今ならガスの点火でしょうか。

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一度は来たかったオケラ参り。こういう行事は大好きです。 本殿前にはたくさんの人が並んでいたので、昼間、下見してしておいた 裏の方にある オケラ灯籠に移動。

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予想通り裏の方は ほとんど人がいなく。 「お手伝いしますよ」 状態でした。「お爺ちゃんが手伝ってあげよ。 火が消えそうになったら ぐるぐる回してね 」 


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我が家も おけら火 を頂きました。火縄がどんな素材で、できているのか分かりませんが、ぐるぐる回さなくても火はしっかり燃え続けていました。 境内は ぐるぐる回す火縄で危ないよ になっていました。「あの~私たち観光で来たんですけで この火、これからどうしましょう?・・・・」 「我が家もそうなんです」  門の所で火を消して、有り難く持ってかえりました。


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それから祇園で ニシン蕎麦を食べて、また、バスに乗って八条に帰りました。 




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 持って帰ったその火縄は 「火伏せのお守り」 として祀っています。

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by ab300211 | 2013-01-19 23:34 |

1902 京都(4)大晦日の四条通り あたり

意外と穏やかな日和の京都の大晦日。まだ 明るかったので、八坂神社から河原町の方へ歩いてみました。


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祇園花見小路、赤い紅殻がきれいな料亭 「一力」 


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花見小路、ぽんと町、四条河原町。 たくさんの若者グル-プも歩いていました。近寄ってみると「????」 韓国語や中国語。服装や持ち物は日本の若者と同じ 。見かけだけでは分からなくなりました。


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きっと大賑わい 通り抜けられるか配でしたが、ついでに錦市場も歩いてみました。予想通り。写真を撮っても頭だらけ、地面が写りません。



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お正月のお総菜を買う人や 観光客で大騒動。名物の だし巻き はほとんど売れていました。外国人に興味津々の手焼き煎餅屋さん。いつもの兄ちゃんは、今日も淡々と頑張っていました。

通りを抜けるまであとちょっとの 総菜さんや青物が並んでいる辺りに来ると、6列くらいでしか歩けないのに10列くらいになって 「事故か?」 と思うくらいの押し合いへし合い。 押しても動けなくなって 錦市場から脱出。 有名な 「だし巻き屋」さん前で待つ人のせいでした。

ということで、大通りに出て また、バスに乗って 八条本社に帰りました。


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by ab300211 | 2013-01-17 18:43 |

1901 「トイトイ」 地福の小正月

昔から舶来好きの日本人。ヨーロッパを起源とする民俗行事のハロウィンに妙に張り切っている日本人もいます。 元々農耕民族の国であった日本には、ハロウィンよりも面白い たくさんの民族行事がありました。が、農業の衰えとともに、そんな行事が消え去ろうとしています。 一体それ何?のコンビニ的催しが増えて、地域固有の行事=文化が消えていきます。田舎を大切にしないと日本の文化は滅びます。

私は四国の松山市で育ちました。子供の頃には近所に田畑や農家があって、面白い行事がありました。関西で盛んだった「亥の子」 小学生の時に参加しました。


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これが 亥の子石 です。 これにロ-プを張って みんなで力を合わせて石を持ち上げて、地面に打ちつけると、地面に丸い穴が開きます。 この石を下げて町内の家々を回ります。その時唄うのは


おいべっさんという人は、
一で 俵(を)踏んばって
二で にっこり笑ろて
三で 酒造って
四つ 世の中良いように
五つ いつものごとくなり
六つ 無病の息災に
七つ 何事ないように
八つ 屋敷を建て広げ
九つ 小倉を建て並べ
十で とうとう納まった
この家 繁盛せぃ! この家 繁盛せぃ!!
 


です。歌い終わると 地面に穴があいて、その家の人から お菓子や蜜柑を貰っていました。今でもやっているでしょうか?

 「山口県の祭・行事」 (山口県教育委員会)に面白い行事が載っていました。小正月の1月14日に地福で行われる 「トイトイ」です。 前から一度は見たかった 「トイトイ」 に行ってきました。

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地福は山口市と津和野の間に拡がる 長楕円形の盆地の一角にある農村地帯です。 冬は雪も多く、寒暖の差が激しく、リンゴ園もあります。 しかし、国道9号線、JR山口線沿いの便利な場所で、 家から35分くらいで 「トイトイ」がある地福の市地区に到着。

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「市」地区のまん中辺りに 「TOi TOi」 と言う名前の小さな 道の駅風 の建物ができていました。トイトイは5時半からなので この建物に入って休んでいると 「トイトイですか? 子供達が集まる前に公民館に案内しますよ」 と親切な トイトイの責任者が現れ。 ご厚意に甘えて 公民館へ


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これが トイトイで使う 藁で作った人形 藁馬です。 年末から子供達や父兄が行事のために作りました。 藁馬が紙の馬になりかかった危機があったそうです。 やっぱり馬は藁でなくては!と 藁の扱いを 年より達が指導して、危機を乗り越えたそうです。

たてがみが長い馬、長すぎる馬、足が長い馬、大馬に小馬・・・・とそれぞれ個性的ですが、大きさは20cm~30cmくらいです。 

なぜ馬なのか?は不明です。農耕馬として農村地帯では親しい動物だったからか、神を乗せて運ぶ神聖な動物だったからか?

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5時半になってトイトイの主役の子供達が集まってきました。 市地区の幼稚園から中学生までの14名。 地元の人に聞いたら 地福の小学校には900人も児童が居た時代があったそうです。が、今はたったの20数名だそうです。 農村の少子化、寂しくなる化 はすごいもんです。

14人の子供は 3つの班に分かれ、付き添いの父兄と一緒に 57軒の家を回ります。藁馬は家の数だけ作ってあります。 緑の籠は 藁馬を入れる籠です。 袋の中には 藁馬が入っています。

なお、今日の見物人は テレビが2局、新聞が2つ、雑誌のルポライタ-が1名、トイトイを映像に記録してきた元校長先生とわたし の9名でした。


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空もすっかり暗くなった6時前に、市の公民館を出発。 上、中、下の 中班について回ることにしました。
張り切った子供達はテレビも来ていたのでニコニコ顔。 長年トイトイをやってきた中学生はク-ル顔で、そっと後輩達の後をついて歩いていきます。


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藁馬を入れた篭を、玄関や勝手口におきます。 そして、大きな声で 「といと~い」と叫びます。 その声を聞いた人は戸を開けて、篭の中の藁馬を取ります。そうして、お菓子を(の入った袋)を置きます。 家の人の姿が消えると、お菓子の回収にかかります。が、時にはご祝儀も入っています。 家の人が気がつくまで 「といと~い」 と叫びます。「あれっ この家の老夫婦は引っ越してしまったかぁ」 も何軒かありました。

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大事な事を忘れていました。 といと~い と叫んだら、姿を見られないように隠れなくてはいけません。隠れて 家の人を見張っています。

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お菓子の袋を抱えた子供達がヘッピリ腰になっています。時には水を掛けられからです。 水が飛んできたら大騒ぎで逃げます。

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笑ってる場合じゃないよ! おじさんの横には水が入ってピンクのバケツがあるよ! の家も 中班には2軒ありました。


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電気がついてるけど お留守かねぇ? お留守の家には 藁馬を置いて帰ります。なお、お菓子は後で届きます。

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5,6軒見たら、帰ろうと思っていましが 面白くなって最後まで一緒に廻り、また 公民館に帰ってきたら 7時になってました。 

道々 「面白いね」 「わくわくしますね」 と見物人の記者やルポライタ-の人と歩きました。 「今日は新月で暗いですね でも昔なら14日は 満月の前夜で明るかったでしょうね?」 
1年の長さは太陽の運行で決め、ひと月は月の満ち欠けで決めた 昔の暦。一見 不合理に思えますが、 灯りが無くて暗かった昔は天然の明るさに従って生活。 だから、小正月の14日は、外は明るく歩きやすい  昔の人は偉いですね。


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掛け声の 「といとい」 の意味や、どんな字を書くのかは記録が全く残っていないので、分かっていません。「お爺さんの時代からあったし、そのお爺さんさんが江戸時代もやっていたと言っていました」 少なくとも江戸時代にはあった行事のようです。

「トイトイ」または「トヘトヘ」 行事は かつては山口県で広く行われていたそうですが、今は地福でしか行われていません。

「小正月の夜にあること。子供達が主役である。縁起物や農耕に関わる物(藁馬)を家々にもたらすこと。また、子供達の来訪が幸いをもたらすと意識されていること。などから、トイトイは 一年の節目である小正月の夜に、来訪者(来訪神)がその年の幸いを与えるために来臨するという典型的な小正月の行事である」 -山口県の祭・行事

「といとい」という掛け声が と~い と~い なのか といとい なのか といっといっ なのか 前から気にかかっていましたが、本物を見たので安心した地福のトイトイ 面白かったです。



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by ab300211 | 2013-01-15 01:26 | 風景

1900 今日の秋吉台

最近は腰痛、首痛、肩痛で自転車散歩ばかり これではいかん、歩かんといかん(-_-)゜zzz・・・ 久しぶりに秋吉台に行ってみました

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快晴無風、気温8度。セ-タ-だけで歩いても汗ばむほどの歩き日よりでした。 炭酸ガスを吸収して、酸素をはき出して 灼熱の地球を、穏やかな地球に変えた藍藻の化石。

今年の山口は日差しが多い、穏やかな冬の日が続いています。 いつもの年だと、近所の12月のあぜ道は、オオイヌノフグリやタネツケバナやホトケノザが 「もう春が来たか」というくらいドッサリ咲いていますが、今年はさっぱり見あたりません。 自然は予測不能の不思議だらけです。

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by ab300211 | 2013-01-12 22:50 | 風景

1899 京都(3)大晦日の八坂神社あたり

底冷えがして、冬は寒いと定評がある京都。しかし、意外と穏やかな大晦日の京都。 

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八条通りから 202番のバスに乗って東山の麓の八坂神社に到着(京都はどこに行くのもバスが便利です)。今日もお参りの人で賑わっています。

「ちょっと待って~ 今日は並んでいる人の列がすご~く短い。先にお昼を食べようかぁ」


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祇園四条の八坂神社前にある 「八代目 儀兵衛」です。土鍋で炊いたお米が とても美味しい と評判の店だそうです。「米料亭」と名乗っているとこが面白いね 「いつも人がいっぱいで 未だ食べたことありません」。 さっそく列に並んで順番を待ったみました。

待っている間に向かいの八坂神社側に渡り、写真してみました。小さな 京都風のお店、これで列が短いそうです。

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お待たせしました。二階のテ-ブル席に案内してくれました。 お昼ご飯だったので、 「親子丼」 「鯛茶漬け」 「揚げ物セット」。 

親子丼は親子と丼(まん中の小鉢)が別々に登場。自分で少しづつ混ぜ合わせて食します。が、「まずご飯だけを先にお召し上がり下さい」。 白いご飯は大好物です。確かに美味いっ~  漬け物も美味しい~ 分厚い鯛の刺身もメチャ美味しかったです~  揚げ物も 「これは美味いっ」 。 どのメニュ-にも桐の箱が付いていて、中味は海苔。「桐箱に入れる」 あたりが意表をついて 記憶に残る 騙しの京都の技。


どこかで、そっと見張っていた店員さんが ご飯が少なくなってくると 「お代わり如何ですか?」 お代わりには「お焦げ」を載せてくれます。 卵かけご飯 はつぎ来た時にしよう!!


ご飯も美味しかったけど おかずのお料理が素晴らしく 非常に素晴らしく  味音痴の私にも 「料理人の腕は素晴らしいぞ」 が分かりました(ほんとかぁ?)。 の 「八代目 儀兵衛」でした。

人を相手にする食べ物屋さんやホテルは 出し物 が本物であることが第一ですが、それよりも大切なのは 気持よく過ごして頂く もてなしの心。 いいとこへ来たぞ の 「八代目 儀兵衛」 京都に行ったらぜひどうぞ。なお、お値段は安心の普通でした。

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神社に行くと、お札にお神籤、もつの煮込み、鶏の空揚げ、その他の準備も完了。京都の神社に参詣して驚くのは お札 や お守り の どんな注文も聞いてあげましょうの 種類の多さ。 商売も上手と感心します。

境内は一方通行の矢印だらけ。警備の方に尋ねると、深夜になると 歩けないほどの賑わいで、入場?制限をすることもあるそうです。


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大晦日~元旦の八坂神社のハイライトは「おけら参り」 。その「おけら火」お授け所の準備も整っていました。
看板のとても読めない漢字 「白朮」は うけら または おけら と読んで 植物のオケラの事です。 本殿前(上の写真)ほか三カ所に おけら火を焚く 「おけら灯籠」が準備されていました。二枚目の場所がおけら参りの小さながある場所です。
 


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八坂神社の参詣も終わり、ついでに河原町も散歩してみようか?


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by ab300211 | 2013-01-11 20:37 |