森羅万象

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1682 久住 男池の春(1)

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4月29日、30日は由布院と久住に(今日は5月30日でもう一ケ月も前の話題ですが、気分が向いた時に載せるのが我が社の特徴です)。久住山系の玄関口、長者ケ原からの展望です。三つの峰の三俣山(1744m)には一度だけ登った事があります。が、岩がゴロゴロの砂利の真っ直ぐな道で「(-.-;)y-~~~ もう来んぞ~ 」の思い出があります。この三俣山の斜面、今頃はミヤマキリシマで美しく彩りられている頃です。 誰でも登る久住山は三俣山の向こうで ここからは見えません。久住山へはここ長者ケ原からのル-トもありますが、わたしは いつもお楽な 牧ノ戸コ-スで。牧ノ戸は右の道路を行くとある、写真の右端辺りの峠。  牧ノ戸コ-スと言えば 大学の「山の家」が牧ノ戸から下った筋湯にあり、そこに泊まって久住登山は当時の流行で・・・恥ずかしながら私は中距離ランナ-の陸上部員であり(大学駅伝にも出たことがあります。私にも信じられない事実です)、夏が来ると久住で楽しい?合宿がありました。 牧ノ戸までは軽~く並足で、牧ノ戸からは 「短パンにランニングシャツのこいつらはなんや?」 「関わりにならんようにしよう」 の冷たい視線の中を全力疾走。牧ノ戸から久住山頂まで、35分で到着。なお、帰りも寒くて駆け足で下りました。今は昔のお話です。(歳をとると昔話が多くなります)。  その久住山系も4月30日は、未だ冬色です。今日は登山せず、ここから左折して、黒岳の麓の男池(おいけ)に向かいます。


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久住山系は湧水が多く、男池はその一つ。男池から5分には、日本では珍しい炭酸水の名水、白水鉱泉もあります。お試し下さい。 男池は湧水からの流れに沿って雑木林になっており・・・


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しっとりとした雑木林には、イチリソウほかたくさんの早春の花が咲き・・・


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ケヤキやブナ、カエデ類の林の中に散策路があり、お楽で、楽しい場所です。


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カツラの大木もあちこちに。


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芽生えの頃の雑木林は、光は踊り 輝いてほんとにきれいですねぇ


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林床にはヤブレガサやコバイケイソウの群落もあり center>


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久住山系は火山で、大きな岩がゴロゴロしていますが、男池で一番目立つ石を抱く木、・・・ええっと この木はヤマグルマだったはずです。


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久住までは250キロ。ちょっと遠いのですが、いつも来てよかったなぁ と思う好きな場所です。



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by ab300211 | 2011-05-30 18:28

1681 「島根で一番大きな木」 日原のクス


今日、5月28日土曜日はまた雨。この一週間で日が照ったのはたったのは二日だけ。日本列島はもう梅雨です。家でゴロゴロも鬱陶しいので、久しぶりに島根県日原町の「島根で一番大きな木」を見に行ってきました。島根と言っても 家から50分で県境を越えて津和野町。津和野町の隣が日原町で、日原で右折して高津川を渡り・・・久しぶりだったので 「ええっと この辺のはず」・・・


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意外と記憶は確かで・・遠くから見ると小山のような森のような、堤田の集落にあるこれが「島根で一番大きな木」です。


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幹の回りが約11m、樹高33m、樹齢約450年。東西南北にほぼ丸く 威勢良く枝を伸ばし、姿が優しいクスの木です。クスは非常に大きくなる木で、これでも二軍クラスです。


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ここは昔は大元神社の境内でしたが、明治時代に神社は移転し、このクスだけが残されました。この木の最大の危機は樟脳を採るために切り倒しで供出せよとの指示があった戦争末期。この木を大切にしてきた地元の有志は運動を興し、昭和18年に島根県の天然記念物に指定され、生き延びました。


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クスとしては決してメジャ-クラスではありませんが、地元の人に大切にされてきた、健やかな姿がとても良い、「島根で一番大きな木」は名木だなぁと思っています。



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by ab300211 | 2011-05-28 22:29

1680 シライトソウ

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姿も名前もすっきりのシライトソウの季節になりました。目立たないようで、相当目立つ植物です。


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花びら棍棒状で、そんな花がいっぱい集まって花の穂に。こういうタイプの花は意外と多いですね


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そして、こちらは端正で優しいクルマバソウ。花は小さすぎですが、葉が面白いので、あると絶対見つけ出せます。ヨ-ロッパにも生えていて、お酒の香りづけに使われるそうです。



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by ab300211 | 2011-05-26 18:02

1679  ビオト-プよりコバンソウ

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家から徒歩8分の国道9号線です。ここから浜田、松江、鳥取と、日本海沿いに550キロ走ると京都に着きます。



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ここらはケヤキの並木で、ケヤキの下の植え込みには、ツツジなどが植えられていますが・・・この数年は手入れのタイミングが悪いのか、雑草がやや目立ち、なかでもコバンソウが繁盛しています。コバンソウは観賞用に明治時代に日本にやってきた、ヨ-ロッパ原産の植物です。我が家の子供達が小さな頃は市内でよく見かけましたが、最近はそうでもないところ・・・なぜ9号線のこの辺りに多いのかなぁ????  ここらが自然の面白いとこです。が、5月21日の朝日新聞の朝刊第一面に全然面白くない記事が載っていました。


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これです。この春に博多駅の大改装が終わり、JR博多シティビルが誕生。その屋上庭園のビオト-プでホタルが飛び始めきれいです。という内容でした。新聞というものは営利団体ですから、内容が宣伝であっても不思議はないのですが 新聞もここまで落ちたかと思ったのでした。一昔前の新聞にはには 「なるほどそうだったか!」 「さすがよく調べてあるなぁ~!」 という記事もあり、新聞は知的産業だったですが、この記事を読むと、学力低下はものすごく、基礎知識も無く、分析力ゼロ、批評精神もなく・・・新聞は広報誌・宣伝紙であり、売れなくても当たり前も当然か。

どこが問題か・・・
まずビオト-プは「良いもの」という前提で記事が書かれているのが痴的です。ビオト-プは19世紀にドイツで生まれた学術用語ですが・・・現在では自然保護という視点から(定義は人それぞれのようですが)

①市街地にある人工的に作った小さな自然=生態系(面積も小さい)
②そして、ビオト-プは市街地にささやかでも自然を復活させる場所。
③復活させる自然はもともとそこにあった自然。

一つの一つのビオト-プは小さくて大したことはできませんが、水路や川、並木などで(緑の回廊)でつなげて、さまざまな生物が住めるようにしよう。と、本場でそれなりの成果があるようです。

が、日本のビオト-プは流行としてのビオト-プばかり。肝心の内容がおろそかに。日本庭園、洋風庭園・・庭園の種類の一つ扱いで、自然保護とは無縁か、間違いだらけか。一番流行したのは水辺をつくり、メダカを入れのワンパタ-ン。そのメダカはどこから採ってきた?が問題になった事も。朝日新聞の記者は新聞を読んだことないのでしょうか?

①博多駅が無かった頃にホタルはいたか?しかも、ゲンジホタルが?
②ゲンジボタルの幼虫を500匹入れたそうですが、そのホタルはどこで手に入れた?博多駅にはいないはず。
③A地点の生物をB地点(博多駅)に移動するのは国際的にも厳しく禁止されています。
④行き場がないホタルはどうするの?生まれ故郷に居たら生き延びたかも知れないのに。可哀想。虐待と違う?

生き物のことを何も考えてなく、「きれいからいい」「ビオト-プは自然保護 良いことしてる」という人間本意の行為。と、いう視点は無し。朝日新聞は犯罪に荷担しとるんと違う!と、思ったのでした。


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有限の自然ですから人間の取り分が増えれば、自然の構図が変わるのはさけがたく、コバンソウが増えるには誰のせいでもなく・・・博多駅シティよりはよっぽど豊かで嘘がない自然で、自然の営みもよく分かる、国道9号線の圧勝です。




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by ab300211 | 2011-05-24 21:23

1678 ギンリョウソウ

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連休が終わった頃から、たまに日が差し込む、やや薄暗い、落ち葉が積もった森では、ギンリョウソウが地面に現れて、花が咲いています。


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目立つような目立たないような、いざ探すと意外となく、けどある所には点々とあります。、


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花は俯いて咲くので、這い蹲って写真。黄色は雄しべ、青は雌しべ。 きれい?と不気味?の中間くらいの、特に感想がでてこない不思議植物です。



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by ab300211 | 2011-05-22 12:39

1674 ニリンソウ、衝撃の事実

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4月29日、由布高原の黒い砂浜のような草原にはイチリンソウが咲いていました。イチリンソウは明るい落葉樹林や林の縁で、ちょっと湿り気のある所が好きな植物なので 「土もカラカラ、日差しは強すぎ、こんな所は大変だねぇ」 と歩いて行くと・・・


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ありゃ こりゃ何じゃ!


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何かの間違いかもしれん (-.-;)y-~~~ しかし・・・あちらにもこちらにも地面からニョキという感じで生えていて・・・葉を何度確かめても、ニリンソウ!
「こんな砂漠のような所にあっていいのか~?」。ニリンソウは水ポイッ所にある という常識が、ガラガラと崩れ去り・・・


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ヤマエンゴサクに囲まれて


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キスミレとも仲良しです


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ニリンソウもあったとは・・・恐るべし由布高原
ここらは人が住む前は森林だったはず。どの時代に森林が切り払われて草原になったかは定かではありませんが、栄養も少なく、水も乏しい草原時代になってもニリンソウは生き延びてきたのでしょう。生命の力はすごい!が分かった由布高原の春の午後でした。







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by ab300211 | 2011-05-06 22:00 | 植物

1673 4月29日の由布高原


連休の頃は由布院~阿蘇へ行く。と、決めていたのに、この2年間行ってない!思い立ったが吉日、4月29日に出動してみました。山口から高速に乗って小倉までは楽勝の筈が、いきなり渋滞(小倉から先も福岡までの20キロが渋滞)。連休の高速道路は渋滞の連続で・・・やっと小倉にたどり着き、10号線に入るとまた何となく渋滞。5時間もかかって由布院に。近くて遠い道のりです。


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騙しの観光地、西の横綱 由布院の街を見下ろしながら、ゆるゆる坂を上っていくと、由布岳が聳える由布高原に到着です。
ここの草原は秋吉台と同じで、草刈りと火入れを繰り返した結果誕生した、人が作った草原です。採草地や放牧地として利用するためのこんな草原は、有機的な農業や伝統的な暮らしがあった明治の頃までは、国土の12%を占めていました。が、今はたったの2%くらいに減り、広々とした草原は珍しくなりました。

由布も秋吉もどこか似ていますが、秋吉は石灰岩の台地。由布は火山の大地。ゴロゴロしてる石は火成岩です。そして、秋吉の火入れは2月末ですが、ここらは3月中頃~4月初め。気温が高いので火の勢いは強く、「何も残ってないね」くらいよく燃えて、地面の真っ黒度は100%です。
火入れが遅いので若草の萌えはやや遅れて。これでは 「な~んも無いでしょ!」 という感じですが、それはもう私にとっては、お宝だらけの草原です。


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まず一番手は高さ10cmちょっとの小さな エヒメアヤメ290;氷河期に日本に来て、生き残ったアヤメらしいのですが、探さなくてもよいくらい生えています。こんな場所は他に無し。なのに、日本で天然記念物に指定されているのは、山口県と愛媛県の、小さな繁殖地。由布院くらい標高がある場所に生えているのは納得できますが、2つとも海辺にあり、不思議。エヒメアヤメは 済州島にもあり・・・山口は朝鮮半島と近く、愛媛は古代には船が行き交った場所。山口も愛媛もそれが天然なら他にあってもよいはずなのに地域限定。ので、山口と愛媛のは「可愛いアヤメだなぁ」と人が植えたのかもしれん。と、思っていますが、どうなんでしょうか。遺伝子を調べたらそれぞれどのような運命を辿ってきたかが分かるはずなんですが・・・





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小さなバイカイカリソウやワダソウはそこらじゅうに有り


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エンゴサクは喧しいほど咲いていて


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アカネスミレ、マルバスミレ、ニオイタチツボスミレ・・・とスミレも各種生えていますが、分類がややこしいので、見なかったことにして・・・こんな斜面は一面キスミレが咲いていて、「もうええ~」と飽きてきます。


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日当たりがよすぎで、乾燥した草原なのにイチリンソウもそこかしこに・・・川も無く、水気が無いのに、あっちでもこっちでもサクラソウが咲いて・・・・私の場合、これくらい見ると、もう容量がいっぱいになり 「そろそろ場所を変えて、久住山麓に行ってみよう!」になります。何事にも根気がある友人のhigeさんが一緒だと、取りあえず見て回るのに2日はかかりそうな良い場所です。が、夏に来てみると、ノコギリソウやアザミ、サイヨシャジンなどはありますが、青々とした草原になっていて。やはり春限定の、来ても損はない!お奨めの由布高原です。なお、なお何度も来ているのに、今年は「こんな場所には絶対あってはならない」ニリンソウが元気よく咲いているのも発見。反省しつつ、その話題は次回に。

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by ab300211 | 2011-05-03 18:28

1672 連休の頃の秋吉台

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連休の頃の秋吉台は草が伸び始め、うっすらと緑色になっています。夏には腰くらいまで草が伸びて、とても歩けない場所も、自由に歩き回れて楽しい季節です。いつもは草に隠されている石灰岩も剥き出しで「え~こんなに石があったのか!」と驚きながら、あっちへ、こっちへと気の向くままに歩いて行くと・・・


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いろんな花が咲いていて、ついでにワラビも採ったりしていると、2月末の山焼きで、燃え残ったササやハギの炭がついて、ズボンは黒いスジだらけ、顔も何となく黒くなって、そこがちょっと問題ですが、快適な草原歩きが楽しい季節です



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by ab300211 | 2011-05-01 13:09