森羅万象

2167 四手網漁

魚・海産物は地域性がある食べ物。究極のスロ-フ-ド。沖縄の西表島に旅した時  「あべさん今夜はご馳走だよ」 と言われ楽しみに待っていると アイゴ。 アイゴね~ (-.-;)y-~~~  そして次の晩はカラフルなベラのから揚げでした。 アイゴは臭味が強く、わたし地方では食用度はほとんどなく・・・・ただし、ベラの方は それほど人気の魚ではないようですが、食べる所もあり、生まれ故郷の松山では夏の魚として人気があり、夏目漱石の『坊ちゃん』にも出てくる魚です。
シロウオも極めて地域性が高い魚。シロウオはハゼ科の魚で博多や萩では食べますが、岡山地方は『猫跨ぎ』と呼ばれ不味い魚とされていて、シロウオ食べる地方はほとんど無いようです。シロウオは白魚と書きますが、この漢字は、シロウオとシラウオと2つの読み方が。

「明けぼのや魚しろきこと一寸」と松尾芭蕉が詠んだ魚はイワシ科のシラウオの事。
歌舞伎の <お嬢吉三>で出てくる白魚もシラウオ。

月も朧(おぼろ)に 白魚の
篝(かがり)も霞(かす)む 春の空
冷てえ風に ほろ酔いの
心持ちよく うかうかと
浮かれ烏(からす)の ただ一羽
ねぐらへ帰る 川端で
竿(さお)の雫(しずく)か 濡れ手で粟(あわ)
思いがけなく 手に入る(いる)百両
(御厄払いましょう、厄落とし!)
ほんに今夜は 節分か
西の海より 川の中
落ちた夜鷹は 厄落とし
豆だくさんに 一文の
銭と違って 金包み
こいつぁ春から 縁起がいいわえ


白魚は早春の季節を告げる魚として古くから食べられていた魚です。

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萩の松本川では白魚(シロウオ)の四手網漁が行われています。これが四手網(よつであみ)四角い網、この網を水に沈め上を通過する魚を捕る シンプルにしてのんびりした、古典的な漁法。ラオスやメコン川、バングラデシュでも見たぞ、の国際的な漁と思われます。

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タイとミヤンマ-とラオスの国境が接する「ゴ-ルデン・トライアングル」の、メコン川の岸辺で見た四手網漁。「ゴ-ルデン・トライアングル」はかつては麻薬や密輸の場所として、最も危険な地帯。様々な本に出てくる有名な地名。


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ラオスで見た四手網漁。田んぼか、川か分からない雨の日の田んぼの側でしていた四手網漁
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バングラディシュで見た四手網。バングラディシュは川魚を盛んに食べる国です。乾期にはこんな池の水が干上がって(その頃には魚も取り尽くし)、魚が居なくなりますが、洪水が起こって池と魚が復活します。

フィリピン、カンボジア、ベトナム、タイやインドネシアでも四手網漁を見ました。少なくともアジアでは四手網漁は広く行われている漁法のようです。


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by ab300211 | 2016-04-08 12:30 | 風景