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森羅万象

2077 恐怖の穴

先週、higeさんの所にたちよったら、ウワサに聞いていた恐怖の穴がhigeさん家の田んぼに開いていました。

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これが恐怖の穴。直径が2mちょっと、深さは不明ですが、相当深いようです。ひよっとしたら10m近くあるかも?の恐怖の穴です。後方に写っている淡い黄色は麦畑です。

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その日の午前中、後に写っている青色のユンボに乗って、田植えの準備のため、土を耕していて、「あれっ 何か変だな!」と振り返ったら、水が噴き上げて、この穴が開いていたそうです。もしこの穴の上を走っていたらhigeさんは穴に転落したかもしれません。 higeさんによると、higeさんが住んでいる集落の田んぼでは、毎年、3~4個 こんな穴が開くのが常識だそうです。

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どうしてこんな穴が開くのか推理してみました。higeさんが住んでいる集落は秋吉台草原の麓。「秋吉台」と言うと、山焼きを行う台上の草原を思い浮かべますが、地質学的な秋吉台は、旧美祢市、秋芳町、太田町にまたがって広がる面積約130平方キロの日本で一番広い、石灰岩台地。山焼きを行う「秋吉台草原」は約1500ヘクタ-ルの広さで、地質学的な「秋吉台」のほんの一部。higeさんの集落も秋吉台で、石灰岩地帯。おそらく地下には石灰岩が。 石灰岩は水に溶けやすく、水に溶かされて、鍾乳洞のような空洞がたくさん作られます。 higeさんの田んぼの地下の石灰岩には空洞ができて、雨が降るたびに、田んぼの土が雨水と一緒に穴に流れ込んで、田んぼの空洞がだんだん大きくなって、地表に届いたら穴が開く 仕組みでは? この日は重量があるユンボの圧力がかかって、穴に貯まっていた水が上に噴き上げたのでしょうか?

このまま穴を避けて稲を植えて、夏がきたらこの穴に大きな石を投げ込んで、セメント入れて、固めれば安全になるそうです。

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こんな穴が家の下に開いたら恐怖ですが、実際にそんな危険な事態の家もあるそうです。


by ab300211 | 2015-05-22 17:19 | 風景