森羅万象

2051 吉田松陰文書(山口県文書館)

「吉田松陰は、出身地の山口では、今でも『松陰先生』と親しみを持って呼ばれ、また、尊敬を集めています。

山口に住んでいながら松陰の事をほとんど知りませんが、つい最近(2009年)、幸運にも松陰が書いたものを(日記や手紙、本物です)間近に見る機会がありました。・・・・松陰は知識もあり、日本各地を歩いての見聞も豊かで、社会情勢にも通じていたはずですが、どこか社会的常識がないというか、変なとこがあります。・・・・新しい社会を創造したり、新しい発見をするのは、(社会的)常識や知識が浅い若者や新人です。常識や知識に縛られないからこそ、それまでにないもの考えたり、作り出せるからですね。松陰は歴史の中ではそういうきっかけをつくった一人かもしれません。・・・・松陰の書いたもの間近に見ていると、触れるとそこにいるような気がして、松陰っていい奴だな と幸せな気持ちが湧いてきました」。

と書いたのは2009年。久しぶりに吉田松陰の文書を「山口県文書館」に、漢字に強い、連れ居合いと見に行ってみました。

山口県文書館: 昭和27年(1952)旧萩藩主毛利家から山口県へ、萩藩の記録を中心とした毛利家文庫が寄託され、県立山口図書館へ収蔵されました。この時既に県立山口図書館には戦前の県史編纂所が収集していた県庁文書が存在し。これらを併せた積極的な公開・利用が早急の課題となっていました。・・・これらの膨大な文書の保存利用機関として、諸外国における「ア-カイブズ-arichives)」に着目し、これを「文書館」と翻訳しました。・・・・昭和34年4月、山口県文書館は日本で最初の文書館として誕生しました。-山口県文書館の歴史(パンフレットより)。

文書館を訪問した日は「ア-カイブズ週間」で14時30分から書庫ツア-がありました。参加者は我が家の二人を入れて4名。地下2階には「藩政文書」が。萩藩の公記録を毛利家編纂所で整備した、39675点の毛利家文庫が保存されていました。
利用されていた、和紙は薄い黄色気味の和紙でした。お役人が自分用に家に持ち帰るのを防ぐために、クチナシで染色した和紙。思わず笑ってしまいました。

書庫ツア-が終わったので、「諸家文書」の吉田松陰文書(萩藩 藩士・兵学者 408点)を見せてもらいました。申請書を書いて閲覧室で待つこと5分? 35 費用録 36 辛亥江戸遊学日記が閲覧室に!届きました。
文書館には複写装置がありまますが、「自分の簡単デジカメで写真していいですか?」  文書複写承認書に①写真撮影(自写) 20コマと 記入して、写真してみました。

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費用録 嘉永4年 3月~8月。    大きさは小型の手帳くらいの会計簿(松蔭は相当筆まめで、細かい草書体を崩して書いてあったので、よく読めず! 連れ居合いに読んでもらいました。。裏にも墨書してあります。「 裏に書いても表に墨が滲んでいない! ので、今の和紙とは違っている」」と連れ居合いが言っていました。

松陰は几帳面(きちょうめん)な性格であり、萩を出てからの道中ならびに江戸での八月二十五日に至る金銭出納を記帳しているが、その「費用録」を見るとほとんど味噌(みそ)や梅干しで食をしのぎ、許される限り書籍や学用品の購入に費やすといった倹素な生活であった。そうした粗食の故に痩(や)せ細り、藩邸の人々は彼のことを「仙人」と仇名(あだな)したという。松陰自身、「費用録」の表紙には発す。口腹の欲は感に応じて斯の録を見るや泯然(みんぜん)として沮喪(そそう)す」と記している。 -??のHPより丸ごとパクリ



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金山寺(味噌)、梅実(梅干し?)、きゅうり漬、茄子漬、するめ、蕎麦、らっきょ、シヲ、饂飩? ・・・・・などと書いてありました。が、漢字のくずし方が、今風でないので 読みが難しく ????が 多かった費用録でした。

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こちらは費用録よりやや大きめの手帳サイズの 「辛亥江戸遊学日記」 嘉永4年5月朔日~12月6日。松蔭が江戸・東北地方を旅した時の日記。

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「朝足痛」 「14日午後有備館通庸会」・・・・などと箇条書きの旅日記。 漢字のくずし方が、今風でないので字が読めず、内容が(予習不足で)?の連続の 辛亥江戸遊学日記でした (-.-;)y-~~~

最後のペ-ジに 「門人 高杉晋作 閲了」 晋作は堂々とした字を書く奴と感心しました。

「松陰や晋作の書いたもの間近に見ていると、触れるとそこにいるような気がして、松陰や晋作っていい奴だな と幸せな気持ちが湧いてきました。


の時、兼ねてより知り合いの、元文書館のYさんが通りかかりました。「本物の書を、手で触れながら見ると、書が傷んでしまうのでは?」と心配になって尋ねてしまいました。 「ただ保存しているだけでは、何の役にも立ちません。文書館は一般の人に本物を利用して貰って初めて役に立つのです!」の文書館でした。



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by ab300211 | 2014-06-09 15:43 | 風景