森羅万象

2022 秘密尾、カシの原生林 (1) (2) (3)

昨日は(1月20日)、外付けのHDに、画像やファイルをコピ-、移動していました。「画像やファイルは外付けのHDに保存する」主義なのですが、近頃の画像ファイルは容量が大きすぎ、移動やコピ-に時間がかかりすぎの傾向が顕著です。我が家の外付けのHDも30GB→300GB→1TBに。カメラも500万画素程度で実用的には問題無し!です。が、画素数が多すぎの、新型カメラが出るたびに、HDも困ったことになって、困っています (-_-)゜zzz・・・

森羅万象は
『軽くて速いを目標に、装飾を減らし、このペ-ジに全ての目次を載せています。古い話題を順に消し、1000番を目指して更新しています。のところ、2004年8月18日に1000に到達しました。ので、さらに先を目指して更新しています。』 ←HPの一番下の部分

作業中に、消した古い話題 184.193,194 を発見したので、そのまま載せてみました。確かに、古い話題は、画像は少なく 「軽くて速い」 と感心しました \(^o^)/



184 秘密尾、カシの原生林(1)ウラジロガシ


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山口県鹿野町の長野山の南麓の秘密尾にはカシの原生林があります。タブやシイの照葉樹林にはよく行き会うのですが、カシの原生林はここ以外で見たことがありません。私の一番のお気に入りの場所で、親しい友人だけを案内することにしています。
カシの林は写真を撮るのが難しく、そのワイルドな姿と感動を伝える写真がまだ撮れていません。もっと修行を積んで、いつの日かしっかりとお知らせすることにして、その予告編です。



秘密尾のカシの原生林は標高約5ー600mにありますが、ここは氷見神社(ひみ)の中宮であり、小さな白木の社を守るように原生林が広がっています。鹿野の二所山田神社の宮本氏によれば、

この場所は本来、神の杜(森)であるため、太古の昔より斧をいれることが禁じられていました。また、中宮から上は禁足地であり、地元の人はその掟を今も守っているそうです。
実は約10年前、この原生林を見たくて何回が挑戦したのですが、本宮から20分の距離にあるはずの中宮をどうしても発見できませんでした。困って氷見神社の事を本に書いておられた、当時高校の先生であった、宮本氏に手紙で道を教えていただいて、また、運良く式年祭の直後で閉ざされていた道が開かれていて、やっと到達することができました。というわけで、本来は禁足地なので、訪れる時は本宮に礼拝してからという約束は今もちゃんと守っています。

中宮のはるか上には上宮があります。

『20年に一度の上宮での式年祭の祭主として、祭りを斎行したが、道なき道を苦労のすえたどり着いた所は、10m以上はある神の籠もる巨大な屏風岩であった。野猿の遠吠えをききながら地に伏してのまつりは、まさに原始祭祠そのものであった。このような原生林で原始的な祭祠が行われている所は現在稀であろう』

と宮本氏は述べられています。秘密尾のカシの原生林にくると、いつも恐怖感と安らぎを感じます。


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ここは寒さや積雪に強いウラジロガシとシラカシの間にカゴノキなどが混じる原生林ですが、どの木も樹冠がはるかな高さにあり、林床には、わずかにサカキやツバキが生えていますが、枯死した大きな倒木が横たわって、極相に達した原生林であることがよく分かります。

胸高直径が1mくらいの非常な大きな樹木はたくさんありますが、ひときわウラジロガシの大きさが目立っています。 ヤブツバキの赤い花が大きなカシの根本に落ちて、新緑が始まる頃が、最も心安らかに原生林の自然が楽しめる季節です。



193 秘密尾、カシの原生林 (2)式年祭の社


秘密尾のカシの原生林は、氷見神社の社領で、中宮が建っています。一間ほどの小さな白木の社ですが、伊勢神宮にならって、20年ごとに建て替えられます。式年遷宮です。伊勢神宮の式年遷宮はすでに61回、1200年以上も続いてきた行事です。

伊勢神宮には20年に1度の式年遷宮(しきねんせんぐう)があります。御正殿(ごしょうでん)をはじめとするすべての社殿を新しく建て直し、神々に移っていただく、いわば神々のお引っ越しです。式年遷宮によって新しく生まれ変わるたびに、神宮はいっそう強く人々の心をひきつけてきました。古い時代の建築が、苔むした姿ではなく、常にはじめのスタイルのままでいつの時代にも存在する。これはなんでも ないことのように思われますが、こうした発想と文化の伝承方法は世界のどの国にも見られません。遷宮を終えてすがすがしく輝く御正殿は、古来の姿そのままに生き生きと、信仰と技術という文化を今に伝えるのです。
                      ー「インターネットでお伊勢参り」よりー

国家神道であった(今もあるような)伊勢神宮は好きでないのですが、この式年遷宮の 『古い時代の建築が、苔むした姿ではなく、常にはじめのスタイルのままでいつの時代にも存在する 』 といいう発想には惹かれます。 私たちは、時代を感じさせる奈良や京都の古い寺社のありさまを、ありがたい物と誉めていますがー確かに わび さび風 もよいのですがー意外と設立者や建立者の熱気を伝えるのをおこったっている面があるのかもしれません。例えば、極彩色の建物に安置された金色に輝く東大寺の大仏を見た人々は、今のそれとは全く違う、感動や感激をもったはずと思ったりします。   

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倒れたウラジロガシの向こうにあるのが、一番新しい中宮で、1993年の式年祭に建てられました。すぐ右に屋根が見えているのは、前の前の社。一帯を探してみると、ほとんど木材の破片になったものも入れて7つの社がありました。120年の営みです。
過疎化がすすむ秘密尾、昔は70軒以上家がありましたが、もうすぐ10軒を割りそうです。次の2013年の式年祭はどうなるのでしょうか。社の周りはカシの大木が並ぶ聖なる照葉樹林です。



194 秘密尾、カシの原生林(3)倒木

秘密尾は山口県の鹿野町にあります。中国自動車道鹿野インターで降りて、地図を見ながら、山道を約30分、長野山の麓です。

最近はこの10月に行ったのですが、ジャガイモの取り入れと、ワサビの植え付けをしていた、熟年の夫婦の方に会いました。

『熊はいますか?』 
『熊はサルよりは悪さをせんからええ。熊は甘い物が好きでーーー甘柿が好物。最近、秘密尾も人が減って、畑もつくらんからーーー。まだしっかり畑を作って、食べ物が多い、下の部落に通いよる。二日前にもその橋を渡って、行きよるの見たなあ』 
『どの橋ですか?』 
『目の前のその橋。のんびり歩きよったよ』 
『-------------------』

熊も見放す過疎の秘密尾です。が、それにしても熊も手抜きをしないで、もっとワイルドにやってほしいものです。


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原生林の特徴は、ツル植物が多いとか色々ありますが、樹齢がきて自然と倒れた大きな木が目立ちます。秘密尾の原生林には直径が1mあるようなウラジロガシの倒木が、あちこちにあります。大きな木が倒れると、そこだけがポッカリと明るくなって、林床まで太陽の光が射し込んでいます。小さな木が光をいっぱい受けて成長、森林が更新していきます。
春にいってみると、倒木にシイタケがいっぱい生えています


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by ab300211 | 2014-01-21 12:32 | 風景