森羅万象

2018 ムクロジの黄葉

山口県の西地方、岩国地方にはムクロジの大木がよくあります。葉が黄色になった秋は目立ってきれいな木です。(山口県には「むくろじ 杢路子」という地名もあります。)
元々は中国から日本に導入か? 神社によく植られています。が、普通に山野に自生化しています。探すと意外と多いムクロジです。が、山口市民の川「ふしの川」沿いで、小さなムクロジ林を発見しました。超久しぶりの本日の更新は、ムクロジの黄葉の紹介です。


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紅葉・黄葉の仕組み(落葉樹)
①葉は太陽の光線(=光エネルギ-)を光合成色素で吸収し、連続した化学反応でブドウ糖など(=化学エネルギ-物質)を生産する工場です。
光合成色素:緑系(クロロフィル)、黄色系(カロチノイド)・・・・
②晩秋になって気温が低下→葉の柄の根本辺りに離層(コルク質)が形成 → 葉の柄中の2種のパイプ:(水・無機物用管+ 糖用管)が閉鎖  ◎葉は離層で切断=落葉 *離層は傷口を塞ぐ組織です。

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A紅葉:光合成で葉の中に作られていた糖分が、導管(閉鎖中)で枝の方に運ばれずに、葉の中に留まる。すると、葉の中の糖の濃度が上昇します。新たな代謝経路の起動→糖→アントシアニン系の赤色の色素に変化。このアントシアニンによって、鮮やかな紅色に。

B黄葉:緑系の色素が崩壊→黄色系色素だけが残る。ので、葉は黄葉。

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真っ黒な硬い種子は、羽子板の羽の先に。(ムクロジの仲間は中に黒い硬い種が入っていますね)。ムクロジの漢名は無患子。「子が患わ無い」という意味で、昔は、羽子板は 無病息災のお守りになったそうです。

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英語では、soapberry =石鹸の実 果肉を水でゴシゴシすると高級石鹸のような柔らかい細かな泡が立ちます。日本でも江戸時代までは石鹸として使っていたようで、庭に植えたそうです。

美味しい熱帯亜熱帯の果物、ランブ-タン、レイシ、竜眼もムクロジの仲間ですが(フウセンカズラも)、この実は食べられません。


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資料画像 「ランブ-タン」と「竜眼」 東南アジアの旅の、お土産入れの箱の中に、ムクロジそっくりのランブ-タンの実が入っていました。が、恥ずかしすぎる森羅万象社のお土産箱です。


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by ab300211 | 2013-12-17 17:54 | 植物