1984 ハクセンシオマネキ(白扇潮招)
一口に干潟と言っても、砂と泥の割合、砂粒の大きさ、満潮線はどこまでか。など干潟の自然環境は多彩で、各自お好みの場所に 多様な生き物が、棲んでいます。ゆうさんの町に行って、干潟を探検してみましたが、なかなか探し出せません。
5mx15mくらいの砂混じりのここで発見しました~! 初心者なら「白い貝が落ちてる」と見過ごすところを、その白がヒラヒラしていたので分かりました。
白いヒラヒラはカニの爪。カニの大きさは(=甲羅の横幅)2cmくらいの小さなカニです。体の割りには大きな爪を(白扇子)、上下左右に扇子のように動かす様子が「潮を招く」で シオマネキ。本土では一番普通種の ハクセン(白扇)シオマネキ。 この写真の場合は、婿4人に嫁一人です。
扇子の動きは、ウェ-ビング。「こちらへおいでよ」の婚活です。
上は、雄10匹に雌1匹。 下は雄3匹、雌3匹 ラッキ-! 繁殖期は6~8月です。
雄が一生懸命ウェ-ビングしているのに、雌は意外と無関心で、無視して去って行ったり、エサ食べに集中しています。
シオマネキをじっくり観察するのは超久しぶり、相当、昔に西表島でシオマネキと取り組んで以来。「島には7種類います」と教えてもらい、全種見てやろう と奮闘しましたが 暑かったです。 「背中にザックを背負った奴が マングロ-ブ林で長い間、うずくまって何かしとる 怪しい奴と違うか!」と評判になっていたと後で聞きました。
爪の大きさ? 爪の振り? どういう雄が雌を惹きつけるのかは知りません。「じゃんけんで決めたら!」 左右どちらの爪が大きいかは不定のようです。
の時 散歩がてら ゴマダラチョウ、コムラサキを撮りに行く ゆうさんが通りかかりました。「あべさんっ! よくここが分かったね~」 「我が社は総合商社ですから でもゆうさんが掲示板に貼ってくれたお陰です 」。 などと無駄話をしていると目の前にカワセミが飛んできました。ゆうさんは良い町に住んでいます。
「何でわしも撮ってくれんのか!」 シオマネキの手前の泥の場所に、この怖い顔カニ(オサガニ?)もたくさん居ました。
「じゃ~また来てね」 河口や港の整備がすすみ、干潟は次第に消滅中。ハクセンシオマネキの数も減ってきたそうです。