森羅万象

1981 極食-南極から宇宙まで

おいしいご飯を食べたい。氷点下25℃の極寒、風速30㍍を超えるブリザード3ヶ月間のテント生活を支えたのは「おいしい食事」

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私の弟、阿部幹雄(本職はフリ-のカメラマン・ジャ-ナリスト)は、ヒマラヤ、北極、樺太など高山や極地に行った経験豊富の登山家?探検家?で雪氷学の専門家でもあったので、第49,50,51次の日本南極観測隊の隊員(夏隊)に選ばれて、3年連続で南極に行きました。その南極での生活は、『剥き出しの地球 南極大陸」』(新潮社)を見て下さい。合わせて、名著 上田豊著『未踏の南極ド-ムを探る』もぜひお買い求め下さい。

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弟は「セ-ル・ロンダ-ネ山地・地学調査隊」の隊員として、カナダ製のスノ-モ-ビルに乗って、調査道具、生活用品を載せたソリを曳きながらの南極の旅。南極の調査旅行は雪上車に乗って。が、普通です。風や寒気を防ぐものは無いスノ-モ-ビル+テント生活は相当厳しかったようです。
必要な荷物を運ぶ。しかし、それが重いと燃費が悪くなり、燃料を多く積む。と、必要な道具が積めない。の悪循環が起こり、軽量化は極地生活の必須の条件(登山でも同じ)


セール・ロンダーネ山地地学調査隊は、物資を飛行機で輸送するため食料を軽量化しなければならなかった。極寒、烈風にさらされての地質調査、そしてテント生活。栄養のバランス、充分なカロリー、多彩な献立が必要だった。軽量化するならフリーズドライ食品なのだが、そんなものは市販品になく自分たちで作ることにした。3秒で戻り3分で食べられるインスタント食品の具材として発展した日本の技術は世界のトップレベルなのだが、大きくて厚みのある食材で作るおかずをフリーズドライ化することは、“業界の非常識”だった。最初の年に32種類、2年目に128種類のおかずを作り、フリーズドライに適した食材と献立をみきわめた。3年目には戻りが良くて隊員に好評だった86種類のおかずを作った。おいしい食事に隊員の食欲は満たされ、心は和み、最後まで笑顔が絶えなかった。隊員たちを支えたおいしい食事、それが「極食」だ。-弟のペ-ジからのパクリ。

弟が開発した食品は、科学の世界ではよく使われている伝統的な技術 凍結乾燥法(低温で一気に食品を凍結して、真空にする→食品の形や成分が壊れないで、水分だけを抜く)です。から、フリ-ズドライ食品と言います。
この食品のウワサを聞いた人が居て 「このまま埋もれさせるのは惜しいっ」 。ということで、協力を得て 「極食」 という会社を立ち上げました。社長になりました。



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こんな風に包装されていて、そのままお皿になるよう、プラスチック容器に入っています。口うるさいので、食材にはこだわっています。 極食のロゴ。マ-クです。 奥さんに「絶対ペンギンは入れてね」と言われて、なかなかの完成度です。

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ホタテの刺身。容器に水を注ぐとすぐ完成。貝柱の干物味ではなく、ホタテ刺身味でした。

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一番下の「バナメイエビのオイスタ-炒め」は非常に美味でした。が、買った女性から 「エビは減らしていいから野菜を入れて」の要望があったそうで、今はエビを減らして野菜が入っている製品になったそうです。男の 「美味しもの」 は肉だらけになる傾向がありますね \(^o^)/

おいしいご飯を食べたい・ 「宇宙食」となって活躍しています

2009年から極食は宇宙へ旅立ち、国際宇宙ステーションに長期滞在する日本人宇宙飛行士のごはんになっています。2010年4月にはフリーズドライの刺身を使って、寿司パーティーが開かれました。極食は、宇宙で活躍を続ける本物の宇宙食なのです。「うまい」も「笑顔」も宇宙まで届けたい。

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NASAやJAXSAがお買いあげしれくたそうです。が、南極や宇宙で 「美味しいもん」 や「ごちそう」の文言を見ると、「国民の税金を使ってぜいたくなっ!」 とクレ-マが文句を言ってくるそうです。居酒屋でワイワイやってるのとは違う! わずか数百円の 命がけの生活のなかのささやかな楽しみと思うのですが。・・・・・

ということでNASAやJAXAはかなり神経質になっています。が、これが宇宙ステ-ション用の容器に入った「極食」。去年、弟が我が家にくる直前に、宇宙飛行士の野口さん出演のテレビ番組があって(弟も立ち会いました)、この容器も公開されたので 「載せてよいはず」 と弟からお許しが出ました。 このNASA仕様の容器のお値段は○円 「えっ そんなに高いんか」 弟は好みを聞くために、何人もの宇宙飛行士に会っていて、○○さんは○が好き なんだそうです。が、口止めされています。が、野口さんは才能もあって頭脳明晰で、と感心していました。


極食は秀岳荘、カモシカスポーツ、東急ハンズなでどで店頭販売されていますが、通販もやってます。詳細は 「極食」のペ-ジでご覧下さい。→ http://www.kyokusyoku.co.jp/index.html
「儲かる?」 「 儲からん」 だそうです。
なお↑のペ-ジには弟の著作や活動、自分が持ってるテレビの番組もリンクされています。


日本からデンマークの首都コペンハーゲンに飛び、そこから北上して4時間余り、氷に覆われた北極圏のグリーンランドが現れた。世界最大の島で、面積は日本の6倍、人口はわずか5万人。  この島で大地は果て、氷の下に消える。
 海に氷河が流出する景観が、世界自然遺産になっている漁業の街イルリサット。海氷に閉ざされていた海が開き、貨物船が北に向かって出港して行った。30人乗りの小型機でさらに1000kmを北上すると猛烈なスピードで溶け、消えていく氷河が見えてきた。地球温暖化が、紛れもない事実だと確信できそうな景観だった。巨大な氷のかたまりを氷河と言わず、氷床と呼ぶ。地球上にある氷床は、南極氷床とグリーンランド氷床の二つだけだ。二つの氷床の氷が溶ければ、世界の海水面は60㍍上昇すると言われている。去年7月、世界中の研究者が驚く事件が、グリーンランドで起きた。雨が降り、氷床全域が溶けたのだ。研究者の予測を超えるスピードで地球の異変が起きている。

 日本では、北極の研究が遅れていた。国立極地研究所が中心となり、北極気候変動研究事業(GRENE)を一昨年からスタートさせ、国内35の研究機関、300人の研究者が北極の謎の解明に取り組み始めた。北海道大学低温科学研究所の氷河研究者、杉山慎講師はその一人だ。この夏、杉山講師のグループ(5名)は、昨年に続きグリーンランド北西部で氷河調査を行うことになった。北海道テレビ放送(HTB)は、地球温暖化をテーマにした番組を制作することになり、私(阿部)はコーディネーター&カメラマンとして、HTB取材班に同行している。

 6月下旬、北緯77度、カナックという人口600人の村にたどり着いた。カナックでは、今でも犬そりとシーカヤックが生活の道具として使われている。そり曳き犬たちが、村中に繋がれていて、ときおり遠吠えの共鳴を巻き起こす。細身で喫水の低いグリーンランド型のシーカヤックが、家々にあり、クジラやアザラシ猟に使われている。エスキモーと呼ばれていたグリーンランドの先住民族カラーリックたちは、エンジン付きのボートでクジラやアザラシを獲ることを自主的に禁じ、伝統と文化を守っているという。
 カナックの沖合は、海氷が動き始めていた。大きな氷山が浅瀬に座礁したままだが、風が吹くと水路が開く。この夏最初のクジラが、フィヨルドに入り、男たちがボートにシーカヤックを積み込み出漁していった。



ありゃ グリ-ンランドの記事も出ていた。弟は6月24日からグリ-ンランドへ遠征しています。7月29日に帰国予定です。弟の留守の間に 涼しい記事がないかと思案していて、「極食」のペ-ジを作ってやろうと、思っていましが、帰国まであと3日!で間に合いました。


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by ab300211 | 2013-07-26 15:28 |