森羅万象

1949 久住男池の春

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由布高原から国道210号線をしばらく走り、石畳の坂の両側に木造の旅館が並ぶ湯平温泉を横目に見て・・・左折すると日本で超珍しい炭酸温泉の長湯、右折すると炭酸水が湧く白水鉱泉 の分かれ道で車を停めて、黒岳方面を見上げてみました。

この辺りも今年の春の訪れは早かったようです。24色のパステルカラ-を期待していたのですが、もう12色になっていました。

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九州に来て、いつも思う事は、「杉林の美しさ」です。 戦後の材木不足で、お国の奨めもあって、どこの山も杉林になりました。杉を植えれば儲かるは アベノミックスと同じで、あまりにも単純志向です。 林業は、長大産業です。杉を植えても、50年~100年以上経たないと収穫はできません。その間にもよい杉になるように管理しなければなりません。その費用は莫大。 貯金の利子で言えば林業の利子(儲け)は2,3%です。 一年間の管理費(人件費)が500万とすると 500万円x100年=5億円 となるので 山に植えた杉の本数は→ 5億円以上 ということで、裏の山に杉を植えて・程度では話しになりませんっ! 林業は「自分の山を廻るだけでも1週間はかかる」 くらいの山を持ってないと、成り立たない長大な産業なのです。

成り立たないから、せっかく植えた杉はほったらかしで、日本の山は荒れ放題。なので材木を輸入しなければなりません。しかし、ほったらかしの山の木を切ったら、紙を作るパルプ材にはなるので、パルプ材を輸入する必要なし!ですが、伐採費、運搬費が馬鹿高く、伐採しても儲けにならずで 赤字か?・・・結局、輸入材で紙を作ることになります。 エコだ自然だと言う日本ですが、結局、経済優先の原理が優先しています。日本の山は有史以来、最も緑に覆われているのに惜しい事です。

が、九州の林業はお国の事など、はなから信用していないので、長大産業の原理を貫いて、山を守り続け、良質の杉材を産みだしています。ということで、杉の美林を見るなら、九州ですっ!

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別れ道を右折して、3分だけ白水鉱泉に寄って、炭酸水を飲んで、男池に到着しました。男池=おいけ は黒岳の麓にある湧水の名称です。久住阿蘇は湧水、名水がたくさんあります。
葉の透けた日差しを浴びて森を歩く にはちょっと遅かったようです。が、男池の水を一杯飲んで、川ぞに歩いてみました。

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大きな桂の木の辺りまで歩い、何とかそれらしく見えるように写真してみました。


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イチリンソウ、フデリンドウなどは咲いていましたが、エイザイスミレやネコノメソウはもう終わり、サバノオには鯖の尾ができていました。ということで男池は春の第四楽章に突入していました。


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by ab300211 | 2013-04-30 00:07 | 風景