森羅万象

1804 ぶらり鹿児島旅(7)アコウの木

大隅半島・薩摩半島を走っているとあちこちに気になる木があり、写真チャンスを窺っていたら・・・

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指宿で泊まった国民休暇村前の公園広場にどっとありました。高さは10~20m足らず、不思議・不気味な幹に、葉は15cmくらいの長楕円形。インド菩提樹の葉の質感で青々と茂っているこの木。黒潮が流れる紀伊半島、四国、九州、沖縄に生えている亜熱帯樹、アコウの木。 

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アコウは赤榕と書きます。榕は 「榕樹」の榕で、ガジュマルの仲間のイチジク科の木。インド菩提樹もお仲間です。 


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どの木にもイチジク(花・実)がいっぱい成っていました。感激するなぁ イチジクは花と実は同じで?(中に花が隠れていますが、いきなり幹に着くという特徴があります。



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幹はぐにゃぐねぐね絡まったように太くなり、「何か棲んでるとじゃない??」 の不思議な生命力を放射しています。 こんな木が普通に見られる指宿はいいとこです。

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祈りの木


西表島 (沖縄~奄美にも )には 大抵は古い森ですが、御嶽(うたき)と呼ばれる、神聖な祭礼の場所があります。神や霊がやってくる神聖な場所。木を見ようと足を踏み入れ、謝ったことがあります。奈良県の春日山の原生林もそれ自体が神とされる(神がおられる)場所として有名です。

自然は人々に豊かな実りをもたらす有り難いものです。しかし、一方では地震や台風などの災害をもたらす怖いものでもあります。古代の人々は自然に感謝するとともに、罰としての災害を与えるものとして、自然を恐れていました。 → 自然は「畏れ敬う」ものであり、 豊かで安全な暮らしができるよう、祈りをささげていました。 

科学ってありがたいものですね。 台風や地震や火山の噴火は防ぐことはできませんが、「あと3時間で風が治まる」 「雨も峠を越した」 と分かると不安から解放されて 安心できます。 科学が人間の生活に一番貢献してるのは 科学技術ではなく こういう所にあります。 しかし、地震がないように、台風がないようにとの祈りの心は変わることはありません。

自然の象徴として(神 神のようなもの)が宿るところ(依代)として、木(大抵は巨樹)が選ばれたのはよく理解できます。・・・・長くなるので説明は略・・・・ 


山口のロ-カル局で 「巨樹紹介の番組」があってますが、「いやし」「パワ-を貰う」とかのカタログ的な意味不明な説明ばかり。 自然に対して 畏れ敬うの心が欠落しています。 「あれ 自然に対する敬いの心がないね」 「まったくですね~」 と最近 同じ事を考えている人にあって 盛り上がりました。

日本だけでなく、バリ島で、タイで、ラオスで・・・木に祈りを捧げるのは アジア人の心。 
アコウはやっぱり祈りの木だなぁ と 思ったのでした。
 



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by ab300211 | 2012-04-30 15:48 |