森羅万象

1718 外海(そとめ) 遠藤周作文学館

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有明海、天草灘、島原湾、大村湾、東シナ海・・・平戸のあたりは日本海、長崎は海に恵まれたところです。
「今日は外海へ行きましょう」 とS夫妻。長崎市から北西の西彼杵へ向かって ゆるゆる走って40分、外海(そとめ)に到着です。


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輝く美しさ! なんちゅう きれいな海なんじゃ! 


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この蒼い海を見下ろす一角に、遠藤周作文学館がありました。

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遠藤周作はまだ 文学 が輝いていた時代の作家。けど東京生まれ、なんで長崎の外海に文学館が? 
彼は、キリスト教、その信仰や人々、また、原罪を深く追求した作家。外海はキリシタンの受難を描いた作品 「沈黙」 の舞台であり。また、、長崎そのものが キリシタンゆかりの地、また たくさんの教会がある信仰の地。確かにここは、遠藤周作の作品と深い繋がりがある、ふさわしい場所かもしれません。

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駐車場から見える東出津の集落にも教会がありました。しかし、なんちゅうきれいな場所なんじゃ!と、一同感激。S夫妻はこの海ぞいを、よくドライブをするそうです。ええなぁ~

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「海と毒薬」 「沈黙」 「死海のほとり」・・・など いくつかは読みましたが、彼の作品はあまりにも息苦しく。の、一方では北杜夫「どくとるマンボウ」との果てしなき闘いの「狐狸庵」先生ぐうたらエッセイもあり、なかなか興味深い作家であり  ・・・

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重い内容にも関わらず、意外にも映画や舞台にもなった作品が多く・・・

わたしは、大学時代に、1969年の日活映画 浦山桐郎監督。浅丘ルリ子、小林トシ江、河原崎長一郎、小沢昭一、加藤武、加藤治子、露口茂、佐野浅夫ほか出演の 「わたしが・棄てた・女」 を見ました。

中学3年生の頃から映画少年で、大学に入ると同じ下宿に 映画狂先輩の I さんが居て。 監督は?脚本は?音楽は?俳優は?演技は?と教えを請いながら 夜を徹して語り合い、二人で連れ立っては映画館に通い・・・当時はイタリア、フランス、ハリウッド映画の黄金時代であり 1年間に300本くらいは見ており(当時は二本立て、三本立てが普通で 試写会も多く)、「卒業したら映画監督になってやろうか」 とふと思ったり。の青春時代でありました。 どちらかというと、なぜか あまりヒットしなかった ウイリアム・ホ-ルデンとキム・ノバクの 「ピクニック」 が印象に残っています。映画はヒットしませんでしたが、音楽の 「ム-ンライト・セレナ-デ」 は映画よりは有名になり。落ちぶれた主人公が、かつては恋人だった彼女と せつなくダンスをするシ-ンが思い出されます。


「わたしが・棄てた・女」は、あまりにもやりきれない内容で、日活は客を呼べないと、すぐには公開せず。 吉永小百合の 「キュ-ポラのある町」 で監督デビユ-した 浦山桐郎は これをきっかけに結局日活をやめています。 

この映画は土曜夜に、一人で見に行きました(どうでもいいことは良く覚えています)。まず、東中州の「ナイル」でカレ-を食べて、最初の映画館を出たのは12時前・・・帰ろうかなと歩いていると 「「わたしが・棄てた・女」 の看板が?  どんな映画かな?( 下宿に帰ってI さんに 「おまえねぇ~」と怒られました) ふと入ってみたのでありました。 浅丘ルリ子がこの映画で初めて女優として開眼し、小林トシ江、河原崎長一郎は演じてないようで演じているようでの名演技・・・いい映画見たとなぁ~感激したのでありました。が、東中州は夜の街であり、深夜映画館は、お仕事帰りの女性も多く、ほぼ満員でありましたが、それがみんな声をあげて泣いているんですね。ビックリしましたが、名作であり、私は日本映画ベスト点間違いなし、文学や映画の力はすごいなぁ。切ない問題作品でしたが、余計なことに遠藤周作が産婦人科医の役で出ていたんです (-_-)゜zzz・・・。

などと 我が青春の思い出とともに館内を歩いてみました。

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眺めが素晴らしいテラスがありました。館内もよかったけど、テラスからの眺めが最高です。。

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東シナ海、角力灘の眺めの素晴らしいこと

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そのうちみんなもテラスに やってきて 「この方向へ真っ直ぐ行くとポルトガルだよ」 「この角度だとフランス?」

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そろそろお別れの時間がきたね。 ここで分かれようか。 みんなは長崎駅へ?、こちらは雲仙に。 楽しい二日間だったね~。 次は いつ どこでします? 楽しい時間をありがとう。では、また 会いましょう。


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by ab300211 | 2011-09-22 17:54 |