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森羅万象

1717 ぐるめ長崎

今の日本,、どこに住んで居ても何でも食べれます。それは幸せなのか不幸なのか・・・
本物とは何だ?あるべき場所にあるのが本物です。なんで喜多方でラ-メンなんか?絶対食べんぞ。、なんで宇都宮がギョウザでギョウザと言えば京都の王将・・・日本はどうなっていくのでしょうか。なお、わたくし、新鮮食材、産地直送、手作りとか を標語にしてる店には絶対入りません。こんな事は料理以前の問題、当たり前の事、それに売りにしているようでは・・本日は日本の食文化について考えてみました。 



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さて、長崎と言えば、やはり中華。東インド会社(VOC)の支店もあった国際都市長崎、幕末の頃は ちょっと上海に買い物に行ってこよう 感覚だったようです。小さな中華街もあります。が、ここでなくても長崎はどこも中華が巾を効かせています。

ところで、長崎風中華と言えば 「ちゃんぽん」と 「皿うどん」。 学生時代に福岡で初めて「ちゃんぽん」を食べ、栄養満点美味いわ~  「皿うどん」は なんでもこれが うどん なんか?悩みました。

皿うどんの部

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「皿うどん」 「ちゃんぽん」と言えばそれを発明した、大浦天主堂のすぐ下の四海楼。 前に来た時はもっと小さかったのに・・・とそびえ立つ殿堂に変身。相当儲かっとるな。 総勢7人で中に入ると待ち人が既に40人を越え、いつになったら食べれるか状態で困ったなぁ・・・と、待っていると 今回のホスト役、長崎在住のs夫妻の そこはかとなく上品に漂う金持ち感を読み切った、目利きの店員が 「お客さま コ-スにされては如何ですか 少し高くなりますが」 で三階の個室に案内されたのでありました。三階は人影なしでゆったりと。さすがSさんやねぇ~

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揚げた麺をお皿にお取り下さいませ。手のひらでぐっと押しつぶし、具だくさんのとろみのあん を たっぷりかけて頂きます。美味いなぁ ちゃんぽんも出てきましたが、完食者なし 長崎は美味いけど、腹がはち切れて危険やなぁ

卓袱料理の部

今回の集まりは30年ぶりのミニ同窓会。土曜の夜はいよいよ本番の卓袱料理です。
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卓袱は和洋中が融合した郷土料理、こんな丸いテ-ブルで頂きます。昼間は暑かったね~ まずビ-ルで乾杯しよう あのビ-ルと言った時 Sさんが 『ちょっと待った~』 お店の人も困った顔で笑っていました。なんでやねん?????

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???顔で待っていると、しずしずと お椀が登場。 紅白の餅が入ったお椀で 「おひれ」 。 飲みすぎないよう食べ過ぎないよう、軽く腹ごしらえをして なんだそうです。 気配りやね~ 「おひれ」が終わる、ホストの挨拶があって、それから宴会開始 卓袱は、お客をお招きしてのご馳走、この手順は卓袱の約束事なんだそうです。 これぞ文化 長崎はええとこやわ~  

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それからあれこれが出て この豆甘くて美味しいけど腹が膨れるなぁ さすが水産王国、刺身も旨い。
三人は大学を出て30年 そろそろ子供が独り立ちする頃です。
「長男は北大です。弟さんの『イトウ』の本をバイブルにして釣りに明け暮れております」 「いかんね~ 弟によく言っときます」
「うちは外大でラオス語科、今留学中です 森羅万象のラオスの部も見てます」 「 不運な奴やね~(-.-;)y-~~~ せめてタイ語とかベトナム語にしておけば使い道があったのにね」 「次回の同窓会はラオスでします~?」
「うちは料理人めざして修行中です」 「うそ~ 信じられん」 「ほんとに二人の子供?」

デザ-トが出る頃には、腹は120% もう何も食べれません。 「みんな中高年、一番少ないコ-スにしておいたんです 普通コ-スだと絶対食べ切れません」  卓袱は美味いけど危険な料理なんです。


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デザ-トも食べ、楽しかったね~とくつろいでいると 「これが最後です」 と出てきたのがぜんざいです。 卓袱って何考えとるんや~

昔、砂糖は高価で貴重なものでした。国際貿易都市の長崎では高価だけど容易に砂糖が手に入ったそうです。砂糖をいっぱい入れた甘い料理は最大のごちそう、おもてなし。家庭料理にも自然と砂糖を多く使うようになったそうです。そう言えば昼の「皿うどん」も「ちゃんぽん」も あれ塩気が足りないぞと思ったけど、砂糖がいっぱい入っていたのか。 カステラも砂糖がいっぱいでしょ。 山口生まれのS夫妻も 、「こんなに砂糖を使っていいの」 と最初はとまどったそうですが、今ではすっかり慣れたそうです。 甘くて腹いっぱい は ご馳走の原点が分かった卓袱料理の一夜でした。

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卓袱の余韻を楽しいながらみんなで、ブラブラ歩いて行くと、思案橋のケ-キ屋さんに並んでいました。きっと日本のどこかに、こんなケ-キがあるはずと思っていましたが、長崎で運命の出会い・・・、砂糖の神様のお導きでしょうか。



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Sさんが「島原に行ったら寄るといいですよ」と教えてくれた島原の名物料理、姫松屋の具雑煮です。餅が八個、ウナギも入って具だくさん、コクのある出汁は やっぱり甘い長崎味でした。
 
by ab300211 | 2011-09-17 18:04 |