森羅万象

1693 東大寺の菩提樹

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祇園祭にはちょっと早かった、7月4日から9日まで京都に行ってました。その一日、青丹よし~ の奈良へ。近鉄だと京都-奈良はたったの30分!近いですね~けど見たのは駆け足で東大寺だけ。わたしが青丹よし~の奈良で一番好きなのは、二月堂からの眺めです。しみじみ、青丹よし~の眺めを楽しんだ次は 大仏殿へと向かいました。


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それにしても、南大門の大きいこと。アンコ-ル・ワットの南大門に負けてません。木造でもこのくらい豪壮になると迫力があります。



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いよいよ大仏殿です。が、この辺りに来た時、 「東大寺の大仏殿の庭には菩提樹がある」 という話し(最近テレビで見たんですけど)を思い出しました。菩提樹はどれかな~?


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左のこれとすぐ分かりました。1191年、栄西が中国の天台山から持ち帰った菩提樹の子孫ということらしく・・・しかし、ここからでは遠すぎて 何の菩提樹かがよく分かりません。切符売り場で 「あの~ あの木の近くへ行きたいんですけど・・・・」 「残念~立ち入り禁止です。可愛い実がいっぱいなりますよ~」


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大仏殿はすごい。こんな大きな建物が木でできているとは!近代ビルとは違ったインパクトがあります。


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目指す木は大仏殿の階段からも遠く・・・


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あの~ あれ何の菩提樹でしょうか~? ・・・・・・・・・

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双眼鏡も持ってなく・・・愛用の10倍ズ-ム簡単デジカメで撮って見ると・・・葉はややハ-ト型、小さな実がぶら下がっていました。やっぱり本物の菩提樹=インド菩提樹ではなそうです。


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こちらが本物の菩提樹=東南アジア~インドにある インド菩提樹。イチジク科の木です。資料映像:カンボジア、ワットボ-小学校の校庭にて。


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これが日本にあるシナンキです。ポプラに似たややハ-ト型の葉で、小さな実がぶら下がっています。東大寺の大仏殿横にもあって、日本人が「菩提樹」と呼んでいるのは中国から来た、シナノキ科の樹木。ですから、ほんとは中国シナノキと名付けてくれたらよかったのに菩提樹という名前になり。・・・中国にあるシナノキが、日本に移入され各地に「菩提樹」として植えられたようです。
森羅万象社は生き物の名前はいい加減ですが、こういう事には拘っています。自然と文化(暮し)は密接な関係があります。と、言うよりは、文化や暮らしは自然に依存して生まれるものです。照葉樹林では、稲作、畑では里芋、味噌作りに、豆腐つくり、盆踊りがある暮らしが発達する照葉樹林文化が生まれ。ブナ林では畑作と狩猟のブナ林文化が・・・・仏教はインド菩提樹が生える 暑いインドだからこそ生まれたものであり。シナノキの下でいくら待っても仏教は生まれてこず、決して悟りがひらけません。
地中海気候の地中海ではギリシア文明やロ-マ文明が栄え・・・若い二人に似合うのは梅の木ではなく、リンゴの木の下であり、そこから物語が生まれ。オホ-ツクの砂浜では、ゴ-ギャンの絵は描かれたはずもなく。それぞれの物語にふさわしい自然がどんなんか?が分かっていないと物語についていけないわけであり、アンコ-ルワットが祇園精舎であるとか、ナツツバキが沙羅双樹と思っていると、本質がさっぱり理解できないし・・・我が社としては本物追求を目指している今日この頃です。


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吠えたねぇ~栄西は中国からインドへ行こうとしたけど、許可されなかったの知ってた? そうなんか~。もし、栄西がインドに行ってたら本物の菩提樹はこれだと分かって、でもインド菩提樹は、日本では育ちそうもない。仕方ない中国にある「菩提樹」はシナノキだけど葉が似ているから「中国菩提樹」と名付けて日本へ持ってかえろう。になっていたかもしれんね~。



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by ab300211 | 2011-07-10 22:38