森羅万象

1684 秋吉台6月の花 ムラサキ


天智天皇の7年、668年5月5日端午の節句の日、天智天皇を始めとする宮中の人々は揃って蒲生野に出かけ、薬狩りの行事が開かれました。その宴席で詠まれたのが万葉集を代表する歌2首 『あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る』 『紫草の にほへる妹を 憎くあらば 人妻ゆえに われ恋ひめやも』 


中世には『むらさきのゆかり』という言葉も生み出して、紫草は日本人の叙情を刺激する植物です。桜や梅も日本人の心をかきたてますが、紫草という名は有名でも、見た人は少ない不思議な存在。 「三本千円 で如何ですか?」「「二千円払う!時間無制限、ヤマトキソウもご案内できます」 見たい人はきっといるはず、紫草ガイドでもしようかな~


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梅雨の頃の秋吉台は緑がしっとりとしてなかなかいい感じです。いつもなら草丈が腰くらいのところ、今年は太股くらいで、やや歩き易く 紫草探索のチャンス!今年はどうかな?


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さっそく ここにも、あっちにもありました。 偏見の無い心で観察すれば自然は発見できる。科学は、科学の探究は客観的な活動と教科書には書いてありますが、それは完全に間違いです。自然科学というものは主観的な活動で、予測と想像力・感が必要で、それが無ければ何も発見できません。 生き物探しも同じこと。ここにはありそう と分かっているから紫草へ辿りつけます。「三本千円では如何です?」


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絶滅が心配されているムラサキです。が、万葉の時代にも 「採集禁止、立ち入り禁止」の看板をたてたり(そんな看板が立った草原が標野)、見張り(野守)を置いていたので、昔も稀少な植物だったのでしょう。ムラサキは栽培ができません。できないから減る一方です。から撮るだけに致しましょう。・・・大分県の竹田の近くで「むらさきの里」の看板を見ました。観光?村興し?   ということでこの日は118本発見。・・・三本が千円だから・・・儲かったぞ!の秋吉台歩きでした。



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by ab300211 | 2011-06-06 18:57