森羅万象

1673 4月29日の由布高原


連休の頃は由布院~阿蘇へ行く。と、決めていたのに、この2年間行ってない!思い立ったが吉日、4月29日に出動してみました。山口から高速に乗って小倉までは楽勝の筈が、いきなり渋滞(小倉から先も福岡までの20キロが渋滞)。連休の高速道路は渋滞の連続で・・・やっと小倉にたどり着き、10号線に入るとまた何となく渋滞。5時間もかかって由布院に。近くて遠い道のりです。


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騙しの観光地、西の横綱 由布院の街を見下ろしながら、ゆるゆる坂を上っていくと、由布岳が聳える由布高原に到着です。
ここの草原は秋吉台と同じで、草刈りと火入れを繰り返した結果誕生した、人が作った草原です。採草地や放牧地として利用するためのこんな草原は、有機的な農業や伝統的な暮らしがあった明治の頃までは、国土の12%を占めていました。が、今はたったの2%くらいに減り、広々とした草原は珍しくなりました。

由布も秋吉もどこか似ていますが、秋吉は石灰岩の台地。由布は火山の大地。ゴロゴロしてる石は火成岩です。そして、秋吉の火入れは2月末ですが、ここらは3月中頃~4月初め。気温が高いので火の勢いは強く、「何も残ってないね」くらいよく燃えて、地面の真っ黒度は100%です。
火入れが遅いので若草の萌えはやや遅れて。これでは 「な~んも無いでしょ!」 という感じですが、それはもう私にとっては、お宝だらけの草原です。


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まず一番手は高さ10cmちょっとの小さな エヒメアヤメ290;氷河期に日本に来て、生き残ったアヤメらしいのですが、探さなくてもよいくらい生えています。こんな場所は他に無し。なのに、日本で天然記念物に指定されているのは、山口県と愛媛県の、小さな繁殖地。由布院くらい標高がある場所に生えているのは納得できますが、2つとも海辺にあり、不思議。エヒメアヤメは 済州島にもあり・・・山口は朝鮮半島と近く、愛媛は古代には船が行き交った場所。山口も愛媛もそれが天然なら他にあってもよいはずなのに地域限定。ので、山口と愛媛のは「可愛いアヤメだなぁ」と人が植えたのかもしれん。と、思っていますが、どうなんでしょうか。遺伝子を調べたらそれぞれどのような運命を辿ってきたかが分かるはずなんですが・・・





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小さなバイカイカリソウやワダソウはそこらじゅうに有り


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エンゴサクは喧しいほど咲いていて


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アカネスミレ、マルバスミレ、ニオイタチツボスミレ・・・とスミレも各種生えていますが、分類がややこしいので、見なかったことにして・・・こんな斜面は一面キスミレが咲いていて、「もうええ~」と飽きてきます。


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日当たりがよすぎで、乾燥した草原なのにイチリンソウもそこかしこに・・・川も無く、水気が無いのに、あっちでもこっちでもサクラソウが咲いて・・・・私の場合、これくらい見ると、もう容量がいっぱいになり 「そろそろ場所を変えて、久住山麓に行ってみよう!」になります。何事にも根気がある友人のhigeさんが一緒だと、取りあえず見て回るのに2日はかかりそうな良い場所です。が、夏に来てみると、ノコギリソウやアザミ、サイヨシャジンなどはありますが、青々とした草原になっていて。やはり春限定の、来ても損はない!お奨めの由布高原です。なお、なお何度も来ているのに、今年は「こんな場所には絶対あってはならない」ニリンソウが元気よく咲いているのも発見。反省しつつ、その話題は次回に。

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by ab300211 | 2011-05-03 18:28